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井上敏樹, 石ノ森章太郎 / 講談社キャラクター文庫 (17件のレビュー)
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総合評価:
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kouka
このレビューはネタバレを含みます
正伝が刊行された頃は、第一子の産前産後で、小説が出ていたことを知らずにいました。そしてこのキャラ文庫が図書館にあったので初めて読んだのですが。 テレビシリーズのファイズで、初めて仮面ライダーを好きになった私には、途中までしんどすぎました。 真理が主人公なのは良いとしても、殆どのキャラクターが違いすぎて。 また、テレビシリーズを観ていた人向けなのか、固有名詞に対する説明や場所などの描写が省かれており、映像が浮かぶ人でないとちんぷんかんぷんかもしれません。小説としてはちょっと……なのですが、女性陣にズームさせて恋愛を軸にした展開は興味深いものがありました。 また、テレビシリーズを観ながら、巧と木場は早く正体を打ち明ければいいのにとやきもきしたものですが、この中ではさっさとバラして、私が妄想していたような会話をしていた点は、読んで良かったと思いました。 勇介が、元の木場のような心情で揺れている後日譚。正伝本編と共に、巧はどうなるのか曖昧なままなのが良かったと思います。テレビシリーズでも、手を透かして見るシーンでそういう曖昧さが沁みたので。 総合的にみて、ファイズ未視聴の人には勧められない本ですし、好きな人にも勧められない本、というのが個人的な感想です。 勿論、ファンの方々はとっくに既読であると思うのですが。
投稿日:2020.01.09
domarin
かつて「正伝」として発売されていたTV本編メインライター井上敏樹が描く小説「異形の花々」の再録に、後日談「五年後」を書き下ろしたもの。 TV版ではできないであろう残酷な描写、悪性が際立つキャラクター描…写が目立ってよく話題になっているが、TV本編の主要キャラクターに絞って展開される人間ドラマによって、オルフェノクと人間という種の関係性がより精彩を放っている印象だ。 三人称視点で、色々なキャラクターの心理を描いている印象だが、なかでも実質主人公的な描かれ方をしているのはおそらく本編ヒロインの真理だろう(本編主人公の巧は活躍はしても「主人公的」とはいえない描かれ方だと感じる)。さまざまなキャラクターが良い方向にも悪い方向にも極端なキャラクターが多い中、真理の感性はいたって一般的だ。彼女の感じ方に納得しながらも、この555の世界においての「正しい行動」とは何なのか、誰もが考えさせられるに違いない。 真理以外のキャラクターの言動も、幼少期の経験が人間の衝動的な行動に出てくる、という観念で描かれているが、現実になさそうでありそう、という塩梅を感じる。どうしようもないのだが、生き生きとしたキャラクターだと感じてしまうのだ。ぜひ体験してもらいたい。続きを読む
投稿日:2018.02.06
haz3
ファイズ、大好きだったなー 善悪の二元論じゃないところが良く、当時それはもう真剣に見てた笑 本作は余計な設定はばっさりカットして、 心情にフィーチャーされていて、まさに私好みでした。 小説のお作法…としては気になる点は多少あるのですが、たまには、ただただワクワクするものを読むのは幸せです!続きを読む
投稿日:2017.12.31
maonosen
「異形の花々」って作品に描き下ろしを加えたもの。脚本家が好きに描いたら・・?ってのを見たくて買った。表紙に出てくるオルフェノクが大体出てこないけどw 一言で言うと、テレビ作品の小説による凝縮の、メリットもデメリットも出ちゃった作品。 テレビじゃないので余計な敵キャラ・仮面ライダーを出す必要がないし、設定を大幅にカットできる(スマートブレインまでカットw)ので無駄なく描きたいもの(元人間の怪人と人間の葛藤)が出てる。 しかしその反面、展開が急すぎて残念・・な感が否めない。思い返せば、スッキリした構成なんだけど。設定の説明がかなり省略されてて描写不足・・ってことも思う。テレビの設定を覚えていても「あれ?流星塾って結局何の集まり?」「真理の両親って何者?」だとか謎が残りまくる。 結局、短すぎて物足りないってのが正直な感想。 R18描写が容赦なく出てくるのは小説版のメリットを生かしたいいところ。雅人が色々とひどすぎる・・
投稿日:2016.12.08
seaurchin
過去に発売された仮面ライダーファイズのノベルズ「異形の花々」の再録に、 その5年後の話の短編を追加した内容になっています。 「異形の花々」は既読です。といっても、発売日に買って その日のうちに読んだのでだいぶ忘れていますが。 基本的な世界設定は原作と同じですが、大きな差異としてスマートブレインが 登場せす、カイザ以降の強力なベルトの存在しない(あるいは存在はしているが オルフェノクの手によって葬られたと思われる)ファイズ本編のifの世界が 書かれています。 カイザが量産化され(なぜ力が安定しやすいファイズやデルタではないのか疑問ですが)、 オルフェノクに人類が勝利した世界の話となっています。映画とは逆の話と いえるかと。 内容は井上敏樹の小説らしく、子供向けでも大人向けでもファン向けでもない、 悪い意味で下品な話になっています。キャラクターが崩壊しており、心理描写が 稚拙で、仮面ライダーが活躍しません。 ファイズ好きならば読むべきではないと思います。龍騎もですが、せめて 登場人物名などを変えて、別の作品として出して欲しかった。 おそらく、脚本であれば、アクターの力で大きくぶれずに、人物描写・心理 描写ができるのですが、小説だとアクターにキャラクター像の創造を協力して もらうことができないので、自分の中で設定して固定しておく必要があり、 井上敏樹にはそのキャラクターのイメージ能力と描写能力が足りないのでは と思います。
投稿日:2015.09.02
mixerion
ファイズのメインライター、井上敏樹さんによる小説。 ファイズは本編、映画、この小説と全てパラレルワールドです。 ですがそれぞれが、総じてファイズという世界観を様々な描き方で描いています。 ファイズ本編…を見ていた人なら、きっと「このファイズもイイ!」と思ってもらえるはず。続きを読む
投稿日:2015.01.12
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