【感想】QED ~flumen~ 九段坂の春

高田崇史 / 講談社文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • bigbang234

    bigbang234

    このシリーズは蘊蓄がすべてだと思っていたが、本作においては、いやはやどうして本編が面白い。主人公達の青春時代を描く四つの短編が、微妙に交錯しながらラストにつながる。

    ****

    本来の桜色は、限りなく白い吉野桜の色。だから桜吹雪を雪に例える。

    西には南無阿弥陀仏の極楽浄土、東には薬師如来の瑠璃光浄土、南には観音菩薩の補陀落山がある。この補陀落山まで舟に乗って行くのが補陀落渡海。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.14

  • りんご花

    りんご花

    秋を読み始めたくらいから、短編集と気づく遅さでした。何となく解決してないから次に繋がるのだと思って読んでました。まだ、未完成な主人公たちなので、完全に解決まではいかないんですね。三島由紀夫の本は読んでますが、読みにくかったので、ぼんやりした記憶しかなく、それでもそういえばそうだったと思い出しました。相変わらず出てくるひとみな歴史に詳しすぎて、こっちが普通じゃないのかと考えてしまいます。続きを読む

    投稿日:2016.09.11

  • kodansha-novels

    kodansha-novels

    学生時代の崇(タタル)、奈々、小松崎、御名形(みなかた)の「初恋」と「縁」が紐解かれる、QED青春編!

    桜の木の下で、花びらを握り締めた男の死体が発見された。中学生の桑原崇(くわばらたかし)が想いを寄せる、女教師・五十嵐弥生(いがらしやよい)は事件に関係があるのか? 崇の淡い失恋、棚旗奈々(たなはたなな)のファーストキス……小松崎、御名形らの学生時代が綴られ、いつしか複雑な糸は、1本の美しい「縁」となる。切なくも眩しい、QED青春編!続きを読む

    投稿日:2016.05.09

  • tomojuju

    tomojuju

    いいタイミングの短編集。

    祟さんの初恋!から始まり、奈々、くまつざき、御名形さんの過去、何処かでみんなが微かに繋がってること、みんな何処かですでに事件に関わっていたことwなどがわかった短編集。

    ンチクも勿論あるけど、短編だから適度な量でよかったわー。続きを読む

    投稿日:2015.09.27

  • 勇者

    勇者

    ”QED ~flumen~九段坂の春”高田崇史著 講談社文庫(2011/04発売)
    (2007/08発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:田端しづか(書評ライター))

    ・・・”QED”シリーズ過去編。桑原の淡い失恋、奈々のファーストキス、小松崎・御名形の学生時代の連作四編。

    ・・・各キャラクターの青春時代×つながる縁、といった印象。
    シリーズ最終盤(残り三話)に向けて箸休め的に感じましたわ。
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    投稿日:2014.11.10

  • 永杜

    永杜

    4人がまだ、知り合ってもいない過去の時。
    畑違いの知識を持った男は先生と
    妙に鋭い彼女は知り合った少年と
    大きな体の彼は空手部コーチと
    そして毒薬師になっていない彼は、最初の『先生』と。

    最初から最後まで、世間は狭いかもしれない、という誤解がもてるくらい
    知り合いの知り合いが…という登場の仕方。
    繰り返し出てくる人の名前に、この人はもしや…と
    戻ってみたり、読み進めてまた戻ってみたり。
    最後まで読んで、作中に出てくる『縁』の言葉に納得、です。

    短編ついでに事件も発生、かと思いきや
    最後にすべてがぐるぐるっと。
    とはいえ、名前がどんどん出てくるので
    動機はともかく、もしや…というのは分かります。
    続きを読む

    投稿日:2014.01.20

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