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高橋克彦 / 講談社文庫 (94件のレビュー)
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総合評価:
ナチ_コチ_ショチ
3
色々な側面をもつ小説家 : 高橋克彦氏の歴史小説
写楽殺人事件のような推理小説、竜の柩等の伝奇小説が主体の作家だと勝手に思っていたが、この小説は高橋氏に対する印象をがらりと変えることになった。上巻は痛快な蝦夷の戦争戦術で終わったが、下巻で坂上田村麻呂…が登場するあたりから、田村麻呂一派(朝廷側)とアテルイ一派(蝦夷側)の交流と戦における裏読みを中心に展開される。史実通りに、最後はアテルイ・母礼らが投降して戦の終了となるが、『蝦夷全体を救済するために、あえて負け戦を戦い投降するアテルイ』というストーリーには真実味を感じる。各登場人物の描写も丁寧にされておりリアリティーは十分。思わず涙という場面も多々あった。続きを読む
投稿日:2014.08.24
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マーロウ
2
東北4部作の序章、堂々完結
時代的には風の陣が先になりますが、実質の序作。 ついに朝廷との決戦を迎え、男泣きが止まりません。
投稿日:2013.09.25
otium
1
面白いです。
面白い。 本当に面白いです。アテルイがかっこ良すぎますが。 斐伊を本とする民で斐本。ひのもとが日本。 へーほー
投稿日:2013.10.25
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かつもん
蝦夷から見た物語で同じ人間として扱ってもらえない 差別があるが、維新後のアイヌへの差別もこの頃からの流れを感じた。
投稿日:2024.01.20
hanaken1219
朝廷との戦いも数十年に渡り、次世代に蝦夷の志を継ぐためにはどうすればよいか…朝廷側に坂上田村麻呂がいたからこその結末。 著者の解釈でしかないが、いかにもそうであったろうと思わせる説得力がある。
投稿日:2024.01.07
愛と幻想
名前と結末は知識として知っていたけど読んで良かったな。 日本の正史の影の部分から見た日本みたいな視点ってあまりない。 朝廷を外側から見るってのは新鮮だったな。 後、正史によく出る北九州から関東あたり、…花形の関西から関東あたりではない地域にも勿論その時の歴史があるっていうね。 そういうのにも更に興味が増したかな。続きを読む
投稿日:2023.11.13
meeko!!
これは人権の話だ…。下巻の途中までは単なる中央にまつろわぬ民の英雄譚なのか〜と読んでいました。が、アテルイが戦いの意味を少し変えたくらいから、この話はマジョリティの差別に立ち向かうマイノリティの物語で…、人間が人間らしく生きるためにどうしてそんな試練と策略がなくてはいけないんだろうと胸が詰まりました。蝦夷の人々の魅力、理不尽に立ち向かい活き活きと生きた人間の姿を美しく素晴らしく描くことに感動しながらも、誰かが踏み躙られている物語を楽しんでしまった自分に「どんな気持ちになればいいんだろう?」という読後感です。作者の他の作品も読みたいです続きを読む
投稿日:2022.02.02
gakudaiprof
東北のアイヌの阿弖流為についての朝廷との戦争の小説である。最後はアテルイらの処刑で終わるが、歴史では東北の統一とひとことで片付けられてします。 その歴史を征服される側から描いた小説であるので、歴史を…再認識するのにはいいと思われる。続きを読む
投稿日:2021.04.22
nyan0620
戦記物の魅力の一つは、知謀や駆け引きにあるのだが、この物語は、もう一段大きなところに繋がっている。 最後の戦いに向かう心情がとても重く、まぶしい。
投稿日:2020.12.06
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