【感想】「女装と男装」の文化史

佐伯順子 / 講談社選書メチエ
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • amy

    amy

    2009年の本だけれど、トランスジェンダーのことも包括してあり、当時使われていた性同一性障害という言葉についても使うのはよろしくないという否定的な姿勢であることが伺えて安心できた
    女装と男装。装う目的や装うことによって達成されることで浮かび上がるジェンダロールについての研究がなされており、2024年の今でも根強い規範にぐうと唸りたくなる
    本書の目的については著者が”アニメや漫画や映画から楽しくジェンダーのことを考えることができる、考えるための手引書としての役割も込めている”、”ジェンダーの問題は性別関係なく、生きている限り考え続けなければいけない問題”と言い切っていることも頼もしかった
    著者である佐伯順子さんの他の本も読んでみたい
    続きを読む

    投稿日:2024.02.27

  • 加糖 紅茶

    加糖 紅茶

    映画や文学作品における「異性装」の役割と性別に付随しているイメージを紐付けて説明してあり、とても読みやすかった。
    最近はポリコレが世界に大きく広まっていることもあり、「体の性」と異なる服装をすることは「対してたことではない」或いは「少数派の人間に配慮している」というさもあって当たり前かのような捉えられ方をされている。しかし、何かを主張する場である作品内において登場人物は全てにおいて意味を持ち、それは身につけているものとて例外ではない。そういった部分を取り上げているこの本は今後生まれてくる作品においても重要であり読ませていくべき本だと思う。
    地域の風習や宗教観念といった視点からも異性装の意味合いや持つ力などを知ってみたいなとも思った。
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    投稿日:2024.02.09

  • ginbara

    ginbara

    芸能や漫画や物語に出てくる異性装を研究した本。
    女装は儚さ、弱さ、色気を演出するもの。
    男装は力強さ、社会的地位、自己防衛の手段を得るためのもの。
    読み終わったあと、人間がいかに性別に(良くも悪くも)とらわれてるのかと気づいて、ジェンダーへの興味が増しました。続きを読む

    投稿日:2019.02.04

  • massy

    massy

    「「女装と男装」の文化史」佐伯順子
    比較文化学?特になし。
    講談社選書メチエ。

    古今東西の文学作品(神話・史書から少女漫画まで)を取り上げ、「女装と男装」のもつ特性をピックアップし、その指向の違いを明らかにする。

    通読。(3)
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    投稿日:2012.07.23

  • bksaika

    bksaika

    異性装に興味があって手を出してみたけど、うーんなんかイマイチだった気もする。基本的に面白かったし興味深かったけど、作者の考えがあまり好きじゃなかった。
    この手の書籍をもう少し読んでみようと思う。

    投稿日:2012.01.07

  • shizuka0130

    shizuka0130

    「外国の文化と思想」のレポート作成の為に購入。はるな愛さんのブームといった最近日本で起きている現象も踏まえた「異性装」をテーマにレポートを作成した。

    投稿日:2011.07.29

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