ヘウレーカ 1巻

岩明均 / ヤングアニマル
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
12
21
10
2
0
  • 見たことのない歴史漫画、を読む楽しみ。

    かの有名な寄生獣、そして現在連載中のヒストリエでご存じの方も多いと思われる岩明均氏の
    古代ギリシア・アテネの世界を描いた、読み切り歴史漫画。

    歴史好き以外には、あまり馴染みのない時代、世界観でありながら、
    戦記モノとしての魅力、群像劇としての魅力を存分に内包し、一気に読ませる
    作品となっているのはさすが、である。

    そして、このような濃厚な人間ドラマがあった彼の地は、現在
    草に覆われた地中海の遺跡として、ひっそりと佇む、という描写で
    締めくくられるあたりに、なんとも言えない、人の世の無常観、切なさが漂う。

    それでも、どんな時代でも、おかれた環境で人々はそれぞれ精一杯生きてきている訳であり、
    現在の視点から、彼らの判断に善悪の裁きを加えるのは、大変に僭越な事と知るべき。
    氏の本作は、歴史に対してあくまで中立の立場で、登場人物への分け隔てない
    やさしい眼差しで、いきいきと人物が描かれている。今どきの言葉遣い、の会話も
    テンポ良く読ませるための、工夫であろう。このあたりもさすが、である。

    歴史漫画、かくあるべし。
    愚かしくも、愛おしい、そして切ない・・・人間ドラマ。氏の筆致が冴え渡る。



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    投稿日:2013.11.10

  • 歴史に疎くても面白い

    ヒストリエの読み切り版?という印象です。(←実際どうなのかはよくわかりません、ごめんなさい)
    時代のうねりに翻弄される若人、自らうねりになろうとする大人、後悔とともに生きる老人。
    最初から一冊にまとめる構想だったのかな、というくらいにすっぽり見事におさまっており、
    ちょっとした映画を見ているような気持ちになります。
    歴史ものだからといって敬遠されてほしくない作品です。
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    投稿日:2013.12.03

  • アルキメデスの生きた時代の見た事もない戦争。

    アルキメデスが生まれたのは紀元前287年らしい。
    私が想像する紀元前の戦争といえば大きな丸い盾と長い槍を持った屈強な男たちが戦う姿だったが、この漫画ではアルキメデスの発明した兵器が大活躍する。
    紀元前の技術で実現される兵器を見るだけでも楽しめる。

    そこに岩明均の描く人間ドラマが展開されるので、読み応えがありとても面白かった。
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    投稿日:2015.09.11

  • 岩明さんが好きなら。。。

    ヒストリエほどではないが、やっぱりおもしろい。
    読み切り程度の長さなのでさらっと読めるのはいい。
    ただ、重厚なストーリーを求めるなら違うかも。

    投稿日:2019.02.18

ブクログレビュー

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  • morimotoseiichi

    morimotoseiichi

     2011年4月29日(日)にジュンク堂書店大阪本店にて購入。5月26日(木)に読み始め、同日読み終える。

     打ち切られたのか作者が途中で書く気をなくしたのか(あるいはもっと別の理由によるものなのかはわからないけど)、いままで観たことがないくらいの急展開、というか展開もなにも突然終わったという感じ。面白く読み進めていただけに、残念。続きを読む

    投稿日:2019.01.22

  • 消息子

    消息子

     塩野七生の『ローマ人の物語』(途中でうっちゃってあるけど)で、カエサルにもまして面白いのがハンニバル戦記だろう。
     そのハンニバルがシチリア島を落とさんと狙う。対するは「ローマの剣」マルケルス将軍。シチリア島シラクサ市民会では、従来の親ローマ派と、ハンニバルの力を借りてローマから独立しようとするカルタゴ派が争っている。

     スパルタ人で「変な名前」と常に突っ込まれるダミッポス、彼が主人公だ。ダミッポスはローマ系の彼女クライディアとハイキングしている。平和なシラクサ。そこにカルタゴ派によるクーデター。ローマ系の住人は捕らえられ始める。クライディアの両親も捕らえられ、クラウディアを匿うためにどこかないのかとダミッポスが訊くと、使用人から出てきた名前は、アルキメデス先生。
     『ヒストリエ』のアリストテレス先生みたいな設定だが、まだ元気なアリスト先生と違ってアルキメ先生のほうは、ちとボケがはいっている。ダミッポスはスパルタ人なのに「軟弱」な優男で、でも知恵が回る。アルキメ先生にすっかり気に入られてしまう。

     シラクサを攻めるローマ艦隊に対するのは、アルキメデス先生の発明した数々の戦争機械。マルケルスはいったん撤退を余儀なくされる。
     戦争機械はアルキメデスにとっても作りたくなかった核兵器のような大量殺戮兵器である。アルキメデスの弟子扱いになってしまったダミッポスは、よそ者の身で、シラクサ内のローマ対カルタゴの闘いに巻き込まれ、シラクサ外のローマに知略で対抗しなければならなくなる。さて──
     これも面白いよ。ダミッポスの痛快な活躍と、それでも戦争をどうしようもできない厭戦感と。

     捕らえられたクラウディアを解放するために、女性ばかり集めて、平和的な方法でローマ艦隊に攻撃を加え、「どうかな? ローマ戦艦7隻に損害を与えたんだけど……」とシラクサの将軍にダミッポスが迫る場面、最高。ついでにマルケルスを怒鳴りたおす場面も。
    続きを読む

    投稿日:2016.02.10

  • yuusou21

    yuusou21

    なかなか読む機会がない漫画。偶然にもローマものを二冊借りた。
    流行の? 『寄生獣』の作者の読みきり。
    アルキメデスの偉大さや戦いの理不尽さはわかったけれど、この漫画の良さはわからず…。

    投稿日:2014.12.19

  • moto

    moto

    あるかもな、というリアリティ。そしてワクワク感。なんかできそうな気がしちゃう発明とかの距離感。不思議。

    投稿日:2014.06.28

  • yumifukuzawa

    yumifukuzawa

    タイトルの「ヘウレーカ」はアルキメデスが「アルキメデスの原理」を発見したときに叫んだ言葉で「わかった!」という意味だそう。
    シラクサの戦いが舞台の歴史漫画。
    登場人物が活き活きと描かれていて、面白かったです。続きを読む

    投稿日:2013.12.29

  • ゆかこ

    ゆかこ

    アルキメデスと彼の開発した古代兵器をめぐる人たちのお話。(ただし主人公はアルキメデスではない)。おもしろくないはずがない。ハンニバルかっこいい。ですが、岩明先生の関心は彼のような英雄よりも、人知れず歴史を陰で動かした人々にあるのでしょうね。続きを読む

    投稿日:2013.12.10

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