【感想】なぜヒトだけが老いるのか

小林武彦 / 講談社現代新書
(35件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yumo

    yumo

    生物の中で“老い”の時間が長いのはヒトの特徴。
    その老いの時間を如何に過ごしていくのか。
    小林先生からヒントをいただけた気がする。
    エリクソンの発達段階にも通じるところが多くあった。
    去りゆくその日が来た時、周囲に迷惑をかけないように巣立っていきたいと思った。続きを読む

    投稿日:2024.07.07

  • masamzo

    masamzo

    人間だけが老いる動物だ。そんな生物学的な解説本かと思いきや、最後は、人間の進化のためにシニアを勇気づける応援歌。

    投稿日:2024.07.07

  • なかちゅう

    なかちゅう

    老化がヒトにだけ起こる理由を、進化の側面から生物学的に分析しながら、シニアを「集団の中で相対的に経験・知識・技術に長じた、物事を広く深くバランス良く見られる人」と定義し、その社会における役割の重要性についても考察するとともに、シニアの生き方についても提示している。老いることの生物学的な意味を理解し、老いることを前向きに捉えることができる1冊。続きを読む

    投稿日:2024.06.16

  • supermichael211

    supermichael211

    このレビューはネタバレを含みます

    『なぜヒトだけが老いるのか』 小林 武彦 著

     生殖期を過ぎても生き続ける生物は、(短期間生きるシャチやゴンドウグジラ以外)ヒトのみであるという点に着目して分析した内容です。いわゆる「おばあちゃん効果」(子育てに協力)や長老による課題解決など、集団においてシニアに重要な役割があったためというのが筆者の見解です。進化には目的はなく、「集団生活に適応した、他者と協力できる」サルだけが結果的に生き残ったのであり、「なぜヒトだけが老いるのか」ではなく、「老いた人がいる社会が選択」されたと言います。

     それ故に、シニアはインプットもさることながら、これまでの「蓄積を吐き出すアウトプット」を多くすべきと提言。また、大学にも勤務して若い人とも接していると、経済問題よりも「そもそも彼女がいない」と、このままでは(女王バチのみが卵を産むように)人間社会でも「生殖的分業が起こり、産む個体と産まない個体に分かれる可能性」にも言及するなど最近の少子化にも警鐘を鳴らしています。

     後半の点は、生物学というより社会学的な見地からの内容になりますが、面白い視点を提供している一冊と思います。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.06.05

  • tosyokan175

    tosyokan175

    部活の同級生からの課題図書。読んでみて感想、聞かせて欲しいと。執筆当時59歳の細胞の老化の研究をしている生物学者のシニア論です。なるほど…ヒト以外の生物は老いずに死ぬ…のか。まさに「ピンピンコロリ」がほとんどの動物のスタンダードであることを初めて知りました。ヒトだけが死の前に老年期という時間を過ごすようになったことをこの前半で生物学者として、DNAの老化の専門家としてグイグイ語ります。(でも、暮らしの中で目にするおじいちゃん、おばあちゃんの犬はどう考えればいいのか?質問したくなりました。)その老いという時代を、どう生きるべきか?というテーマが後半に繰り広げられます。前半が学問の啓蒙的であるのに対して後半は研究というより著者の試論の様相を呈して来ます。人間ならではの「シニア」という存在に対する「おばあちゃん仮説」「おじいちゃん仮説」ぐらいからちょっとアレレ…って感じに思えます。そこには研究者のライフステージの移行に対する著者自らの問題意識の反映も感じます。本書ではシニアを『生物学的な「年齢」とは切り離して、知識や技術、経験が豊富で私欲が少なく、次世代を育て集団をまとめる調整役になれろ人」と定義づけします。いわく「徳のある人」…ホント?これって定年延長で給料が下がる説明会に集まったおじさんたちの心のモヤモヤを顕在化したみたい…。こうならばいいな、という願望としては理解できます。当事者の願望と社会のニーズがうまくマッチングするためには本書に書かれている以外の新しい仕組みが生まれないと難しいような気がします。死の前の「老い」という季節は個人の意識の問題なのか社会の仕組みの問題なのか?自分の別の友人は「高齢者に出来る社会貢献は消費だけだ!」と嘯いて高額のオーディオ商品買いまくる人もいます。ちなみにこの新書を読んでいる間に買ったばかりのスマホを紛失してしまい1時間ぐらい死んだ気分になりました。幸い直前にいた場所に落ちていて助かりましたが、確実に「老い」に直面してボロくなっている自分に落ち込みました。それがこの本に対する辛口気分の源泉かも。勧めてくれた友人と「老いの過ごし方」談義してみます。続きを読む

    投稿日:2024.05.11

  • モルト

    モルト

    生物学的な視点からヒトはなぜ老化が始まってからも長く生きるのかなど学べる。

    例えば、「おばあちゃん仮説」では、子育てする上では母親だけでなくおばあちゃんも子育てに参加できる方が有利なので寿命が伸びたのではとのこと。

    進化的には確かにそうかもと思うが、核家族化や個人主義の進んだ現代はそこが活かしにくくなっているなぁと思う。

    老化改善の研究の話もあり、あと10年ぐらいで実用化の目処が立つかもというのは、希望が持ててありがたい。

    他にも色々な知見が得られて面白いが、個人的にヒトとバナナの遺伝子が50%同じというのが面白かった。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.04

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