【感想】シャドウワーク

佐野広実 / 講談社
(17件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • れに

    れに

    「よく、考えてみて。法律は力のある者が、踏みにじる側の者が、自分に都合よく作ったものに過ぎないわ。だから全員にとって良いものとはかぎらないし、万能でもない。もし万能なら、誰もが幸せに暮らせるはずよ。でも、そうはなってない。世界は法律で、裁けない悪意に満ちている。わたしたちは法律のもとで生きるのではなく、直接その悪意と向き合っている。法律上で離婚すれば済む話じゃないことは、ついさっきまでのあなたがいちばんよくおわかりでしょ」続きを読む

    投稿日:2023.06.20

  • masajichan

    masajichan

    このレビューはネタバレを含みます

    4日に1人、妻が夫に殺される。声を上げられないDV被害者たちが、今日もどこかで心と体に瀕死の重傷を負っている。
    暴力夫から命がけで逃れ、江ノ島を望む風変わりなシェルターにたどり着いた紀子。
    その家には、ある一つの「ルール」があった。

    命すら奪われかねない状況に置かれながら法に守られず、絶望の果てを見た女たちが生きる世界とは。
    究極のシスターフッド・ノワール!

    生き地獄・・・DVで苦しんでいる人の理想の物語だろう。
    現実世界では殺人で問題は解決出来ないだろうが救われて欲しい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.05.09

  • サバ

    サバ

    『誰かがこの町で』に次いで佐野さんの作品を読みました。訴えかけられる熱量が凄まじい。

    世界中で被害は増える一方なのが辛い。
    暴力やストーカー被害の辺り、読んでいてこれが今もどこかで日常的に起きているのだと震えました。「DV」ワードは聞くけど、想像より遥かに物騒な現実でした。

    昭江さん、路子さんのように道を作ってくれる人がいて救いでした。希望が持てる締めで良かった。

    暴力ではないけど、職場にワンマン圧力で向かってくる方が多いので私の場合、その方の名前が何度かチラついた…

    続きを読む

    投稿日:2023.03.29

  • 咲夜 永夢

    咲夜 永夢

    DVの被害を受けた人達のシェルターで過ごす小説かとおもったら…
    ミステリー小説でした。面白かったです。
    DVの描写も怖くなるくらいでし

    投稿日:2023.03.21

  • gakiqugakiqu

    gakiqugakiqu

    シャドウワーク
    佐野広実さん。

    暴力夫。
    ドメスティックバイオレンスの闇。
    DV被害者。

    シスターフッド
    男性優位の社会を変えるため、階級や人種、性的嗜好を超えて女性同士が連帯することを表すもの。

    一気読み。
    すごい。
    読み応えがありました。
    とても考えてしまう。本です。


    続きを読む

    投稿日:2023.01.27

  • ねこがすき

    ねこがすき

    初読みの著者さんでしたが、読みやすく、最初から最後まで面白かった。

    そして…表に出にくい、でもリアルなDVというテーマなのがまた気を惹く。
    シェルターという存在は現実にあるし、大袈裟でなく、命に関わるようなDVもあるのだろうと考えさせられる。

    何が正解なのか分からない最後だけど、加害者たちにとっては納得の終わり方なのかな。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.18

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