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養老孟司, 宮崎徹 / 時事通信社 (3件のレビュー)
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総合評価:
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こうき
科学者同士の3回にわたる対談をまとめた書籍。 平易な言葉で語られているので、サクサク読めて、科学の奥深さに触れることができる。 対談で話題になったことを宮崎氏が実際に研究し、養老氏にプレゼンするという…時間の経過を活かした展開も面白い。 養老氏の「物事なんでもそうですが、むずかしさやわからなさがあるということを忘れてしまうと、原理主義的になってしまう」という指摘はあらゆる学問に当てはまることだと思った。続きを読む
投稿日:2023.02.23
hito-koto
このレビューはネタバレを含みます
幼虫・蛹・成虫、完全変態の謎。ホント不思議です! 幼虫の段階で一度死んで、どろどろに溶ける。成虫になるもとの細胞が、溶けた培養液を栄養にして育っていく。幼虫は栄養体で、成虫は生殖体ともいう。養老孟司&宮崎徹「科学のカタチ」、2022.8発行。お二人とも新型コロナワクチンの有効性については、よくわからないところがあると。心理的な面も大きい。ものすごく壮大な実験をしているようなもの。AIMで猫の健康や治療を研究されてる宮崎さん。「猫が30歳まで生きる日」の早期実現を期待しています!
投稿日:2023.01.13
Kazu
「猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見」の著者である宮崎徹さん。 気軽に読める本ではないと諦めていたところ、この本が出た。 対談テーマを「ネコの進化や寿命につい…て」として、養老孟司さんから宮崎徹さんのAIM研究の評価を引き出そうという企画だった。 ところが、「生物の仕組みには、ほかにも不思議なものがある。」と言って、養老先生が昆虫の「完全変態」の話を持ち出した。 私も子供の頃から神秘的だと感じていて、今でもわけが分からないことの1つが「完全変態」。 オタマジャクシに足が生えて、手が生えて、尾が吸収され、カエルに姿を変えるのも凄いが、 蝶という昆虫が、幼虫、蛹、成虫と姿を一変させるのはなぜか? 幼虫が蛹になると、酵素を出して自らの体を溶かし、ドロドロになるなんて凄すぎる。 幼虫が蛹になるということは、一度死ぬということ。 そして、新たに頭や羽や足を作り直して、蝶という生物に生まれ変わる。 幼虫の口は葉をかじるようにできていたのに、成虫になると蜜を吸うためにストローみたいになる。 同じ生き物の成長の姿とは思えない! ゲノム解析をすれば、幼虫と成虫で同じなのか? 同じなら、昆虫の形とゲノムの関係はどうなっているのか? そこで、宮崎徹さんが調べてみた。 ゲノム解析の結果は幼虫と蛹と成虫で大きく異なっている部分が多々みられたそうだ。 「幼虫、蛹、成虫で別の生き物だった」という解釈もできそうだが、その"成虫"が生む卵が別の生き物の"幼虫"になるなんておかしい。 「完全変態」の謎解きにはまだまだ程遠いが、 宮崎徹さんの「ショウジョウバエにおける幼虫・蛹・成虫でのゲノム変化解析」は、長い間知りたかったことの、現時点での最も詳しい説明だ。 ねこを30歳まで生き延びさせるAIMについても、なんとなくどんなものか分かりました。続きを読む
投稿日:2022.10.06
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