【感想】ブラック精神医療

米田倫康 / 扶桑社BOOKS新書
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • タプチャン

    タプチャン

    精神医療の問題について書かれているが、これを不安を煽るととってはいけないようだ。
    この著者も指摘しているが本書を参考に精神医療とは何なのかを判断してほしい。
    ①抗うつ薬が過剰に評価され、その一方で副作用も生んだこと。その裏には製薬会社のマーケティングもある。抗うつ薬によりうつ病の治療効果はあったとは言い難い。
    ②精神疾患のある方が精神医療の治療で治るはずが、自殺に至ったケースにおいてその治療が適切だったかどうか、事後一切検証されていないという謎がある。
    ③精神科デイケアのような精神医療従事者による囲い込みの手段として悪用されている問題
    ④ゼプリオン注射に見られる多剤処方の安全性について
    他にもいろいろあるが、かなり幅の広い問題を指摘している。
    この著書は主に精神医療行政にポイントを当てているとみられる。
    治療薬の問題に関しては、心の病「流行」と精神科治療薬の真実(福村出版)
    を参考にするとよい。
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    投稿日:2023.07.25

  • yasu.sasaki611

    yasu.sasaki611

    ■精神医療に関する8つの思い込み。
    ①専門家である精神科医は正しい診断ができるはず
    ②受診すれば科学的で適切な治療を受けられるはず
    ③医師の指示どおり飲めば病気は治るはず
    ④国が承認した薬は安全に違いない
    ⑤人の心を取り扱う以上、人格の優れている人が精神科医になるに違いない
    ⑥行政機関や学界や医師会が医療機関の質をチェックしているはず
    ⑦過去の反省から、現在は十分に患者の人権が守られているはず
    ⑧精神的な問題は専門家である精神科医に任せないと解決できないはず
    ■特徴的な症状から病気を分類し、チェックリスト式に症状が一定数以上該当すればその分類に当てはめる(=診断を下す)手法を「操作的診断」という。
    ■精神医療は診断基準そのものが客観的なものではなく、最終的な判断は医師の主観に頼らなくてはならないという特徴がある。
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    投稿日:2022.05.15

  • 赤べこ日記

    赤べこ日記

    先に読んだ内海聡氏の本と比べてしまうが、似ている様だが少し違う。
    内海氏のは精神医療そのものを否定し不要なものと切り捨てる。
    米田氏のこれは精神医療そのものの否定ではなく、その在り方を問題視している。
    また、内海氏のは主観的・感情的なのに対し、これはデータや引用を駆使して客観的な内容になっているように感じる。
    信頼感、という意味ではこちらが上かな。
    まとめの「自分の人生の主権は自分」みたいな文章が響いた。
    通院する精神科の院長は独善的で支配的なので。
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    投稿日:2022.04.22

  • たか

    たか

    ※流し読み
    人間の性(さが)を考えると、容易に想像できる状況です。そんな洞察を深めてくれる本でした。公の情報を優先してワクチン接種をするなど、人間には性善説もあり、人間って単純なのか疑り深いのかわからなくなります。続きを読む

    投稿日:2022.02.20

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