【感想】宮脇俊三の紀行文学を読む

小牟田哲彦 / 中央公論新社
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 有井 努 Tsutomu Arii

    有井 努 Tsutomu Arii

    鉄道関連の紀行作家として「テツ」以外にも
    名前が知れ渡っている宮脇俊三氏。

    その作品をリスペクトも込めて振り返るのが
    本書です。

    廃線歩きをメジャーにしたのも、このひとの
    作品からだと言っていいでしょう。

    鉄道に興味が無い人でも旅情溢れると感じさ
    せる文章を書いたが、実は文章に写真を掲載
    するのは良しとしなかったそうです。

    それほど「読ませる」ことにこだわっていた
    と言われています。

    今や地方の鉄道は絶滅危惧種ですが、鉄道黄
    金時代にローカル線に乗車して、その沿線の
    風景やそこに暮らしていた人々の記録は、第
    1級の風俗資料と言って差し支えないと思い
    ます。

    いずれ宮本常一の「忘れられた日本人」並み
    の名著になるでしょう。

    現代ではもう見ることができない風景が頭を
    よぎりますが、それでもどこかへ行きたくな
    一冊です。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.21

  • 臥煙

    臥煙

    紀行作家宮脇俊三の著作を読み解く。おそらく初の解題。

    NHKのラジオ番組が元の一冊。「時刻表2万キロ」の宮脇俊三の著作を背景や表現方法など解説する。

    長く中央公論社の編集を務めた宮脇。主観を極力なくした独特の文体何度も行われた推敲など深い視点が素晴らしい。

    宮脇の個人的に思い入れがあった作品は「時刻表2万キロ」「殺意の風景」「時刻表昭和史」であったという。

    本書が宮脇の再評価につながることを期待したい。あらためた宮脇作品を読み返してみたいと思う。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.19

  • 中央公論新社

    中央公論新社

    内田百?、阿川弘之につらなる鉄道紀行の第一人者・宮脇俊三が描いた味わい深い風景を、今はなき鉄路の多数の地図とともにたどり直す

    投稿日:2021.10.12

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