【感想】皇帝陛下の専属司書姫 　攻略対象に恋人契約されています！【特典SS付】

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シャーロットがわかりやすく嫌な奴で、めんどくさい。
今のところゲームの要素はあまり絡んで来ないけど、今後その傷はどう関わってくるんだろう。

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ジェジェちゃーん♪大きくなったり小さくなったり可愛い魔獣白猫ちゃん。もっと出番があるといいのにー。さて、読み始めてハガレンや七つの大罪を彷彿とさせる憤怒嫉妬傲慢怠惰、強欲色欲暴食の文字。前者4つはこの巻で出てきましてね、次出てくるとしたら東国から現れる傭兵王が強欲かな。みんな癖あり過ぎです（傲慢は薄い存在だったけどw）続き出るといいな♪

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攻略対象の傷を癒さないと家やら国やらが滅ぶとか、何と物騒な乙女ゲームだ。
それがなければ、カノンももう少し心穏やかに図書館に引きこもれたかもしれないのに。
義弟も含めて、攻略対象キャラが自分の死亡フラグを構築しないか気が気でない。
途中チート的スキル（？）で彼らの傷を垣間見ることができるが、制限もあるし、七人もいるのに作中では全員は出てこないし傷も見えない（そりゃ全員出しては一冊ではまとまるまい）
本来それをする役目の義妹でヒロインは、義姉を追い詰めることには精を出すのに、攻略対象の扱いは粗雑だ。
これでは、本当に気も休まらないし、司書としての夢を叶えるのもままなるまい。
カノンには本当に心底同情申し上げる。

いやまあ、皇帝と出会ってしまった時点で平穏な司書生活は無理だったかもしれないが。

カノンと皇帝ルーカスの恋人契約しているのに全然フラグが立たない関係性がある意味新鮮で面白かった。
カノンは死亡フラグからは遠ざかりたいので、攻略対象キャラとはお近付きになりたくない。
でも各地に図書館を作る夢を叶えてくれるパトロンとしてルーカスが力を貸してくれるのなら従う感じ。
というか、事勿れ主義というか、諦念で割り切りが早いというか。

ルーカスはルーカスで、カノンを普通の令嬢ではなく面白い奴、居心地のいい奴という感じで見ているが、何だろう、ビジネスパートナーというか、妹揶揄って遊んでいる兄というか、終盤くらいまで何だかそんな感じ。
ラブコメの波動が薄い。
そこがまたいいんだけど、心配になるというか。

最後の最後に延長戦には入り、ルーカス側はようやく少し本気を出してきた気がしないでもない。
が、やっぱり本心が見えないんだよなあ。
自分のものを傷つけられるのが我慢ならないというルーカス。
カノンは確かに彼のものではあるかもしれないが、そこに狂おしいほどの恋心があるのかどうか。
お気に入りのおもちゃで先に遊ばれたから怒っているみたいな感じに見えたし。

少なくともカノンは前述通り他の登場しなかった攻略キャラの動向が気になって仕方がなく、恋愛どころではない。
ルーカスも結局はまだ間合いを見計らっている感じ。
でも今の遠慮なくばんばん言葉をぶつけ合っている二人が好きなので、そのままでいて欲しいとも思う。
果たして、カノンが本当に心安らかに司書に専念できいる日は来るのか。
……やっぱり無理な気がしてきた。
が、がんばれカノン。

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