【感想】楊貴妃伝

井上靖 / 講談社文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • snowman

    snowman

    世界3大美女の楊貴妃。
    それ以上の事は知りませんでした。
    どういう人なのか知りたくて読んでみました。

    いろいろな楊貴妃の見方があるみたいですが、井上靖氏の見方として楊貴妃の数奇な生涯として紹介されています。

    傾国の美女の一人として数えられていますが、皇帝玄宗が楊貴妃に夢中になり、政治が疎かになったのか?
    又は楊貴妃が政治に口出しして、国を傾けさせたのか?

    これを想像して物語にするのが、小説の面白さ!浪漫ですね〜。

    時代背景やら登場人物を調べて読むと
    中国の歴史の勉強にもなりますよ。




    続きを読む

    投稿日:2019.12.28

  • k007kc

    k007kc

     貴妃の感情表現がひどく抑えられていて,それがまた貴妃の長安での人生そのものが夢のようにはかないものであるように感じさせる。

     長恨歌と比べながら読むと,井上靖独特の解釈でさらに長恨歌が面白い。

    投稿日:2018.11.13

  • kozokanto

    kozokanto

    少なくとも楊貴妃について最後まで悪女の描写はなかった。メインの登場人物は玄宗皇帝・高力士・安禄山、サブキャラは梅妃・楊国忠・李林甫(影は薄い)といったところか。ちょう巨大な権力からの召集に逆らえば殺される、権力者の望むままに流されるしか選択肢のない中で女性らしく自分らしい愛を見つけていった、一種のラブロマンスといえなくもない。続きを読む

    投稿日:2018.09.17

  • kupange

    kupange

    玄宗皇帝の近づき、楊貴妃にしか分からない距離の感知と変化。権力の恐ろしさと儚さ。権力を維持するために、脅かすものの排除。淡々とした描写。

    投稿日:2018.01.08

  • iwakiyamaken

    iwakiyamaken

    井上靖の本は、やっぱり読ませます。
    読後、おもしろかった、という思いが強いです。

    安禄山、
    西郷隆盛は、島津久光から、
    「安禄山」と言われ、罵られたそうですが、
    その、安禄山について、はじめてよく知りました。

    ネットで、安禄山をググると、
    肖像画もあるんですね。
    https://www.sekainorekisi.com/my_keywords/%E5%AE%89%E7%A6%84%E5%B1%B1/

    ああ、そうか、楊貴妃でググれば、
    楊貴妃の肖像画も見られるんだ。

    チャイナは、昔も今も、変わりませんね。
    今後も、力ずくの権力の奪い合い、
    易姓革命も続くんだろうなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2017.08.06

  • MP

    MP

    井上靖作品を読むのは「額田女王」以来2作目ですが、時の権力者に愛された女性を描いた作品という点では同様でありながら、この楊貴妃伝はかなり趣の違う作品だと感じました。解説でも触れられていますが、心理描写が少なく、淡白すぎるくらいに淡々と話が進められていきます。一見欠点のようですが、これがフィクションでありながら歴史を見るかのような感覚にする効果を生んでいると思います。さらに比較すると、額田女王は自分の役目に誇りを持った女性の物語で、楊貴妃伝は自分に与えられた役割に覚悟を決めた女性の物語。という気がします。続きを読む

    投稿日:2013.06.24

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