【感想】『源氏物語』の男たち ミスター・ゲンジの生活と意見

田辺聖子 / 講談社文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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ブクログレビュー

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  • 海と青硝子

    海と青硝子

    「源氏物語」は、光源氏以外の殿方の比重が少ない。どなたかが「私が作者なら美男をもっとぞろぞろ出すのに」とおっしゃっていたように思います。
    でも、光源氏は、確かに魅力ある人物ではありますね。

    投稿日:2022.12.28

  • chiefdora

    chiefdora

    このレビューはネタバレを含みます

    田辺先生による愛をもって解説される「源氏物語」に登場する男君たちの一冊です。

    個人的に柏木の話は人間味があり強くもあり弱くもある彼に古代人から変わらず続く人の性が見える気がして好きです。

    そして宇治十帖は大好きですが、主人公の一人薫は大大大嫌いなのでこうやって解説されても「やっぱお前嫌いやわーwww」となりましたw

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    投稿日:2013.03.10

  • うめみー

    うめみー

    学校の授業で源氏を扱ったついでに、図書館で見つけたから借りてきた。

    光源氏はじめ、登場人物の人物像を理解するまでには、学校の授業ではいたらない。

    投稿日:2012.03.06

  • nakaizawa

    nakaizawa

    (2007.06.12読了)(2007.05.04購入)
    副題「ミスター・ゲンジの生活と意見」
    「新源氏物語」の作者による「源氏物語」の解説書です。
    多くの解説書は、「源氏物語」の女性たちに焦点を合わせています。
    この本は、光源氏と夕霧に焦点をあわせて書いています。
    「源氏」に出てくる男たちの、こんなところが好き、こんなところが困る、こんなところが愛すべくも微笑ましい、それを是非知ってほしい、そんな気持ちで私は書いてみた。(218頁)
    この本は、前半は、「ミスター・光源氏の場合」、後半は、「ミスター・夕霧の場合」となっています。それぞれ、光源氏、夕霧に焦点を当ててその生き方をまとめています。
    文庫で、「新源氏物語」全5巻を読むと最初の光源氏と最後の薫の君が印象に残り、間の夕霧についての印象が薄れがちだったのですが、この本を読んで、夕霧についても多くのことがあったことが思い出されました。
    薫については、この本には述べられていませんが、「あとがき」にこの巻に続く巻で書くと書いているので、別の本があるのかもしれません。
    この本では、原文をところどころ引用していますが、それに対する現代語訳は、田辺さんの「新源氏物語」ではなく、「日本古典文学大系」岩波書店、を利用しています。実にわかりやすい訳文です。
    「新源氏物語」は、忠実な対語訳ではないので、対応させようがないのでしょう。

    本題とは少し離れるのですが、柏木が御簾がめくれあがって女三宮を見てしまう場面。
    「宮の飼猫が走り出て女房たちは大騒ぎする。馴れない猫なのか綱を長くつけてある。それが引っ張られて御簾が引き上げられ、内部に立っている女人がよく見えた。」(180頁)
    平安時代は、猫を飼うときは、猫に綱をつけていたということです。
    また、夕霧の場合のほうに「落葉の宮」という人が出てきます。誰のことかと思ったら、柏木夫人になった二の宮のことでした。「新源氏物語」では、この呼称は使ってなかったように思います。
    (2007年6月24日・記)
    ☆田辺聖子さんの本(既読)
    「甘い関係」田辺聖子著、文芸春秋、1975..
    「絵草紙源氏物語」田辺聖子著・岡田嘉夫絵、角川文庫、1984.01.10
    「新源氏物語(上)」田辺聖子著、新潮文庫、1984.05.25
    「新源氏物語(中)」田辺聖子著、新潮文庫、1984.05.25
    「新源氏物語(下)」田辺聖子著、新潮文庫、1984.05.25
    「新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(上)」田辺聖子著、新潮文庫、1993.11.25
    「新源氏物語 霧ふかき宇治の恋(下)」田辺聖子著、新潮文庫、1993.11.25
    「むかし・あけぼの」(上)、田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
    「むかし・あけぼの」(下)、田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
    「竹取物語・伊勢物語」田辺聖子著、集英社文庫、1987.07.25
    「おちくぼ姫」田辺聖子著、角川文庫、1990.05.25
    (「BOOK」データベースより)amazon
    情熱的な恋の渉猟者源氏は、逆境に鍛えられた鋭い人間洞察家として、したたかな政治手腕で権力の頂点に到る。その父親に厳しく導かれた嫡男夕霧は、廉直で頼もしい貴公子に育ち、一途な恋を実らせた。二人の主人公にライトをあて、永遠に変らない男の本質、男の典型を、『源氏物語』で楽しむ、比類ない名著。
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    投稿日:2007.06.27

  • つきぞめ

    つきぞめ

    これ、読んでてあまりの言われように爆笑してしまいました。夕霧までしかないんですけどねぇ。他の殿方のことも書いた続きがあるとかないとか(読みたい!)。

    投稿日:2006.05.10

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