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キム・ハナ, ファン・ソヌ, 清水知佐子 / CCCメディアハウス (77件のレビュー)
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なかの
人と暮らすスキルってあるよなぁ。共通点もたくさんあるけど違うところもたくさんある2人。お互いをリスペクトしつつ自分のことも大切にして、喧嘩しながら、相手を知りながら、自分の理解も深まるというのが興味深…い。キムハナが可愛らしい。ふたりの文にそれぞれ個性が表れているのも面白い。 幸せはバター、同居人は健康で明るくて単純なのがいい。続きを読む
投稿日:2024.04.07
Puok
28.性的マイノリティのカップルの話しかと思って読み始めたけれど全く違い、自立した女性2人と猫4匹の自然体な生活エッセイ 結婚でもなく、一人暮らしでもなく 生活を楽しむための2人暮らし 生活する上…でそれぞれ得意なことを担当しつつ、価値観の違いでぶつかる事も それでも互いに歩み寄り、理解しようとし そして何より楽しもうと思いやる2人の生活がとても豊かに見える もちろん彼女達が培ってきた仕事と経済力があればこそ 韓国の女性誰もが出来る事でもない実状もあると思われる続きを読む
投稿日:2024.04.01
mari
このレビューはネタバレを含みます
「けんかの技術」の章が特に良かった。 女性二人に限らず、いくら楽しくて気が合う相手とでも共同生活って譲れない事が出てきてけんかになることもある。 『けんかの中での私のいちばん大きな過ちは、何か間違っていると指摘されたことを責められていると受け止めてしまい、それに対する弁明ばかりしてしまうことだ。自分の論理を何とか理解させようとするのだけれど、相手にとっては言い訳でしかない。相手がなぜ腹を立てて、悲しんでいるのか、それを知ろうと努力し、慰めるのが先なのに、自分のことばかり考えていたのだ。』(p140) けんかする時って相手に対して「こうして欲しい」という感情をぶつけがち。それって相手を自分の思うようにコントロールしようとしてるんだよなぁ。 「こうして欲しい」と自分が思う相手の間違いを指摘する前に、相手がどんな感情でいるのか想像する努力をしなくちゃいけない。 なんでけんかになってしまうのか、普段からお互いに感じている何に問題があるのか、そこを話し合いつつ折り合いのつくところを探り合わないとけんかする意味が無くて、ただ傷つけ合うだけになってしまうんだろう。 『けんかの目的は何なのだろうと考えてみる。自分の手にもっともよくなじんだ武器を相手の急所に突き刺して息の根を止めることだろうか。再び立ち上がれないように殴り、踏みつけることだろうか。一緒に暮らす人、一緒に暮らしていかなければならない人とのけんかは、忘れるためにするものだ。シャベルで感情の流れる道を掘り、流れをよくするためのけんかであって、ちゃんともとの関係に戻るためのけんかなのだ』(p141) 女ふたり(と猫4匹)の生活って最高!これが新しい家族の形!という話ではなくて、色々な選択肢がある中で、それぞれのライフスタイルにとってこの暮らしがベストだったという話。 持ち物の量の違いですれ違ってけんかもするし、将来別々に暮らす事もあるのかもと不安になることもあるし、男性がいれば違ったのかもと思うような理不尽な目に合ってしまう事も書かれている。 人と人とが暮らしていくって綺麗で楽しい事だけじゃない。 面倒で大変だけど、それでも人と一緒に暮らす事は私にとって素敵な事だし、丁寧に大切にしていきたい事だなと感じた。
投稿日:2024.03.30
katsukun
ファン・ソヌ ファッション雑誌のエディター。料理は大得意だが、物が片付けられないゴミ屋敷のな主への道まっしぐら。キム・ハナ 「話すことを話す」で46千部の売上げ、同世代の女性を中心に幅広い支持を得てる…コピーライター。ミニマリスト、人付き合い、生活は整然と生きる。 あまりにも気が合うと思っていた二人は、一緒に暮らすうちに実は全く正反対の性格、そのことが原因で何度も激しく喧嘩。そうして、相手の姿を通して自分を見つめ直し、喧嘩の技術を磨き、互いに信頼できる存在であり続けるための努力する。 人が誰かとある程度近い距離で生きていくためには避けて通れない普遍的なテーマが飾ることなく語られる。#主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら続きを読む
投稿日:2024.03.11
joy
女2人で生活している友達が数組いるが、皆楽しそう。 私は今後誰か友達と住む計画はないが、疑似体験できて読んでいて楽しかった。
投稿日:2024.02.27
bookclover4936
夫婦でも、家族でも、友人でも、相手は誰でも良い。誰かとともに暮らすこと、誰かとともに生きることの煩わしさ、愛おしさ、素敵さが見事に詰まっている1冊だった。 パートナーがいる人、パートナーを求めている…人、不自由はないから一人で生きていこうと思っている人、みんなが読んだら良いと思う。 それほどにこのキム・ハナとファン・ソヌの生活も、お互いへの想いも、そしてユーモア溢れる文章も素敵だった。 2人の生活や考え方を見ていると、「家庭は結婚した異性の夫婦と子どもで構成される」という従来からのマジョリティの価値基準(=呪いともいえる)から私たち読者の心が解き放たれていくような心地がする。 本文中の言葉を借りるなら〝友人同士だろうが、夫婦だろうが、仕事仲間だろうが、人が誰かとある程度近い距離で生きていくために避けて通れない普遍的なテーマが、飾ることなく語られている〟1冊。本当に面白かった。続きを読む
投稿日:2024.01.22
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