【感想】女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。

東山彰良 / 講談社文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ぱぱいや33

    ぱぱいや33

    このレビューはネタバレを含みます

    6篇の連作短編集。アンソロジーで読んで気になっていたもの。福岡と思われる男子大学生・有象くん無象くんのお話。イケメンくんとか本命ちゃんとかビッチちゃんとかそのまま名前になってて分かりやすいし、こんなにも恋愛が重要になるのかと思わされる。まぁ今どきの若者は違うかもしれないけど、学生時代ってこんなだったなーと懐かしい感じもする。とにかく笑えて面白い。まさに青春コメディー。

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    投稿日:2023.09.05

  • osugis

    osugis

    くっだらね〜、故に最高。

    まぁ、男なんて、女なんてそんなもんよ。

    僕は誰ともお付き合いをした事がないので、本書で言うならば、有象くん、無象くんの立ち位置。

    そう、この物語の登場人物の名前もまた良いのだ。
    まさに、名は体を表す。
    ビッチちゃんとか、オレ様くんとか。わかりやすいw

    誰しもが身近に、あぁ、あいつだなぁみたいに思い浮かぶ人がいるのでは無いだろうか。

    内容は、青春の頃の男と女のあれやこれや。

    凄く脱力して読めて面白い作品でした。
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    投稿日:2022.12.01

  • キョウヘイ

    キョウヘイ

    めちゃくちゃ面白い短編集。こんなふざけた小説なかなか無いよ。東山彰良が本気でふざけるとこうなるのか。人物の名前も有象くんとか無象くんとかビッチちゃんとかマジでふざけてるんだけど、なんというか名前は記号でしか無いんだな。こんなにふざけてても感情移入はできるし、名前が有象でも読者にとって特別な登場人物にはなる。名は体を表すようでいてそうではないし、ここがすごく実験的で良かった。「流」であんなに覚えにくい名前使いまくらなくても良かったのでは?と思った。めちゃくちゃ面白かったんだけどサクサク読み進められなかったのは1話1話のエネルギーが強すぎたからの気もする。続きを読む

    投稿日:2022.10.17

  • あさ

    あさ

    最近文庫化されたので、その紹介でタイトルを見て読んでみました。
    高校生のおバカな男子の話
    ちょっと例は古いですが、"走れタカハシ!"みたいな
    って思ってたら、
    大学生の、もう少し変わった話でした。
    人公は同じながら、短編形式
    その第1作が変わりすぎてて…
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    投稿日:2022.08.28

  • kei1122

    kei1122

    このレビューはネタバレを含みます

    有象くんと無象くんのかなり冴えない大学生活

    コミカルテイストでずっと笑えるし、ときどき人生の肝のようなものがバスっと出てくるので侮れない。有象無象は文学部なのでときどき文学話もあり。(でも合コンでクッツェーの話をするのは…(;'∀'))

    女王ちゃんにビッチちゃん、女子がみな逞しい。内容を忘れてまた読んで笑いたいな。

    タイトルと可愛い表紙から中学生か高校生の甘酸っぱい話かな?と思っていたら舞台は大学!「大学生にもなって『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』なんて!アホか!」とうっかり声が出ました。読み始めが自宅でよかった。

    ミスコンがあったり、出てくる単語(パンティとか)、男子たちの行動が少し昭和~平成初期っぽいかなー。

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    投稿日:2022.08.01

  • Karen✲*゚

    Karen✲*゚

    このレビューはネタバレを含みます

    大学生の日常に起こるさまざまな出来事をとても生々しく描いた作品。この作品のおもしろさは、登場人物たちの名前が「その人物が持つ特徴+ちゃん・くん・先輩」であること。主人公たちは有象くん・無象くん。イケメン君や医学部のエース君、女王ちゃん、ダンベル先輩、本命ちゃんや二番手くん、引き立て役ちゃん、俺様くん、都合良男先輩、勘違い先輩、束縛君、ビッチちゃん、抜け目なっちゃん、十年一日くん、十把一絡げくん…。おもしろかった。

    p.137 一方、無象くんは質入れしたクロムハーツのことが頭から離れなかった。そして、なぜあんなものがあんなに気になるのかを考えた。欲しくて欲しくて、大骨折って手に入れたわけではない。有象のやつがあんなにも夢中になるブランドだったから、ギャンブルで買ったあぶく銭でなんとなく買ってみただけの話。なのに店員におだてられてそれを首にかけた途端、有象の欲望が自分の中にどっと流れ込んできた。その激しさときたら、軽いめまいを覚えたほどだった。すると、そのペンダントが突如無象君のずっと欲しかったものに変わった。持っていて当たり前のものになった。有象が持っていないものを俺は持っている。ショップの鏡に映る胸のダガーペンダントをうっとりと見つめながら、無象君は有象君より少しだけ立派な人間になれたような気がした。多分、人間というのは他人の欲望を真似るようにできているのだ。走りながら、そんなことを考えてそんなことを思った。だとすれば、他人の欲望はまるで俺になり変わろうとする影法師みたいだな。

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    投稿日:2022.06.03

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