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倉本一宏 / 中公新書 (6件のレビュー)
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総合評価:
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moji茶
源氏といえば武士!というイメージをそっと塗り替えてくれる本ですが、天皇の多さと系統の煩雑さでとりあえずの大筋はつかんだけどごめん名前は全く頭に入らなかった・・・。 村上源氏は息長く活躍したってことと、…ずっと昔から公家は藤原氏に遠慮してたんやなってことは覚えました。源氏物語にもそういう社会背景が反映されていたり、お寺の偉いさんを勤めた源氏のお歴々などの紹介も面白かったです。どうして仁和寺の法師のエピソードはアホなのが多いのかという理由も、この本を読めば納得です。大きなお寺の座主や長者はだいたい尊い家系の方が務めますよね・・・。あと摂関家の発生から消滅までを追えたのも良かった。大昔に勉強した日本史で、あれこれと覚えさせられたあんなことやこんなことのバラバラな事項が、公家源氏を軸にして自分なりに納得できる感じで読めました。とにかく何度もいうけど名前を覚えるのが無理すぎて、この人は何天皇の何番目だとか、いま筆者が出したこの人は誰の子供なんやと、系図も丁寧にのせてくれてるんだけど遡ってきりがないし覚えられないし色々と無理。 とても勉強になる本だったことには違いないので★4つです。 続きを読む
投稿日:2021.02.04
S.S. SHIYU NAR-1009-A
平安初期から代々の天皇ごとに出現した賜姓源氏を逐一解説。とにかくその数が膨大で、とても覚えきれるものではない。
投稿日:2020.11.30
his360
主に摂関期までに賜姓された源氏を中心に、その活躍や動向を丹念に追った一冊。藤原氏と比較すると、その地盤の弱さが際立つ印象がある。重要な藩屏であったことは確かなようだが、そうした意識はその程度存在してい…たのだろうか。続きを読む
投稿日:2020.08.15
りいた
大雑把に言うと源頼朝ではない源氏について総括している。厳密には源頼朝も平安時代の残り香がある人物といえるので、足利尊氏や武田信玄ではない源氏ということになるだろうか。日本史の数歩入ったところに関心があ…る人には大いに楽しめる内容になっている。源氏はそもそも天皇の血筋につながる人々。では、皇族から外れて源氏になったらもう二度と皇族には戻れないのだろうか。というようなことに詳しくなる。続きを読む
投稿日:2020.02.01
koochann
中世に登場する多くの源氏という人々。嵯峨源氏に始まり、仁明、文徳、陽成、光孝、宇多、醍醐、村上、三条、後三条源氏など。彼らが時の天皇家のあまりの人数の多さに国家財政面から臣籍降下したということがわか…るのだが、その膨大な人数に驚き。著者は良くここまで、調べ書き連ねていったと驚くばかり。天皇の代替わり、系統の移りとともに、過去の源氏が姿を消していく。彼らの子孫は一体どうなっていったのかと思う。その中で、摂関家(特に道長)と強い関係を持った村上源氏が生き残った形になるのはむしろ、藤原氏の影響というのも皮肉なところ。「光源氏」の名前を関した人物も実際に「源光(仁明源氏860年生)」がいたというのはご愛敬。生き残った村上源氏の末裔として久我家、岩倉(具視)家などがあるというのは勉強になった。武士になった嵯峨源氏から渡辺綱が出て、渡辺家、松浦家に繋がっていくということも。また藤原道長・頼道にも詳しく、彼らの親族もまた村上源氏に囲まれていたということも。これにしても名族と言いながら、真に日本史の重要人物として数えられる人は実に少ない…! そして今の皇室の男性の枯渇状態との大きな落差を感じた。続きを読む
投稿日:2020.01.26
中央公論新社
源氏の姓を与えられ、平安期に貴族として活躍した天皇の子孫たち。中世や幕末維新期に活躍した末裔も数多い。武士ではない源氏の全貌
投稿日:2020.01.15
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