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小和田哲男 / 中公新書 (4件のレビュー)
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1440612番目の読書家
信玄は勝ちは7分が良いとした。勝ちすぎると驕りが生ずるからである。満ちれば欠けるのが月である。 甲州法度次第。生を必するは則ち死し、死を必するは則ち生くる。兄弟は左右の手なり。好事門を出でず、悪事千里…を行く。 切腹は単なる自殺ではない。名誉ある死をもって他の家族を生かしてもらい、家の存続を図ることに本質がある。 朝倉宗滴は生涯敗戦を経験しなかったが、真の名将は一度大負けした者であるとする。家康は三方原で信玄に大敗したが、豊臣を滅ぼし徳川260年の治世を築いた。 首実験は野蛮な面もあるが、その後の首供養により死者を弔い祟りを引き起こさないようにする意味もあった。 家康は、皆一つくらいは良いところがあるという考えで家臣たちを統率した。己が心を捨て、ただ人の長所をとれ。 毛利元就が息子三兄弟に語ったと言われている三本の矢の逸話は、江戸時代の創作。元就死亡時、すでに長男は死んでいる。続きを読む
投稿日:2022.01.09
1508789番目の読書家
戦国武将がどのようなことを意識して後世に教えを残そうとしていたのかがよくわかった。現代まで残る根本的なことは同じであることがわかったため、より意識して生活しよう。 内容としては紹介解説程度であり、深く…掘り下げているわけではないため、より詳しく知りたい人には向いていないかもしれない。だが、リーダーとして これを教訓にするには間違いない本である。続きを読む
投稿日:2021.03.06
中央公論新社
群雄割拠の戦国時代に活躍した名武将から「乱世を勝ち抜く秘訣」を学ぶ。リーダーシップ、人材活用、教養など、ヒント満載の二五篇。
投稿日:2020.09.08
shokuzaisetto
このレビューはネタバレを含みます
著名な戦国史家のエッセイ集。内容は多岐に渡るが、第3部の「戦国日本の文化と教養」が最も印象に残った。死に直面していたからこそ、囲碁・将棋・茶の湯といった「遊び」が発展したのである。山城国一揆発見の背景が辛亥革命だったのも、歴史研究の進展過程の一例として、とても興味深い。
投稿日:2020.05.28
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