【感想】小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。

日本とアメリカで子育てをした経験がある小児科医が、手作り離乳食にこだわる日本の育児について疑問を投げかける一冊。
著者も第一子の時は日本で子育てをしていたため、当然に離乳食は手作りで与えていた。第二子…をアメリカで出産した際、現地の医者から離乳食は買って食べさせるようにと指導を受けたことに衝撃を受けたという。

調べてみると、栄養面、安全面、種類の豊富さ、全てにおいて手作りより優れた市販の離乳食が大量に売られていた。
それからは離乳食はほとんど買って与えることにし、育児の負担が驚くほど軽減したことから、日本に帰国したあとはベビーフードを買うようにと推奨している。

そもそも、手作りにこだわるよりも、必要な栄養素が不足しないよう注意する方が大切であると著者は指摘する。
成長に欠かせない大事な栄養素は、鉄・亜鉛・ビタミンDA。その中でも鉄が最も大事な栄養素である。
鉄を制するものは育児を制すると言ってもいいくらい成長には欠かせない栄養素。
鉄は脳・神経・筋肉あらゆる臓器に酸素を運ぶために欠かせない栄養素。母乳にもミルクにも鉄は含まれているが、量が足りていない。
成長段階での鉄不足は、補充されても成長後に発育の遅れとして現れる。
そこで、おすすめなのが鉄が含まれている市販の離乳食を積極的にとること。
鉄を手作りで摂取しようとすると多大な手間暇がかかる。また、鉄は積極的に摂取しても満足に補充されるまでに、３か月ほどかかる。

国際的には、生後６か月以降、離乳食から積極的に鉄を摂取することを推奨しているが、なぜか日本では９か月以降になっている。

亜鉛は、身体の発育、免疫の維持、味覚の発達に欠かせない栄養素。

ビタミンＡは、目の健康や視力の発育に欠かせない、ビタミンＤは、骨の発育に欠かせない栄養素。

著者のモットーは、子育ては楽に楽しく安全に。離乳食は、衛生面、安全面、栄養面に配慮し、子供とハッピーに過ごす時間を確保するために、あえてする選択であって、罪悪感をもってする選択ではない。続きを読む

離乳食を購入することのメリットを教えてくれる。
日本だと「離乳食を全てレトルトで済ませる」なんて罪悪感を感じそうだけど、その罪悪感を取り去ってくれるだけのメリットを挙げてくれる！

ただ、ちょっと気に…なったのは、母乳に鉄分が少ないのはわかったけど、なぜその状態で進化してきたのだろう？
重要な栄養素なら、母乳からも出そうなものだけど？？続きを読む

it was noteworthy that the author emphasized almost all countries recommend feeding iron when starti…ng baby food except for Japan.続きを読む

小児科医の先生の視点から、市販の離乳食が優れている点を紹介。必要不可欠な栄養素についても学べる。
市販の離乳食に対する抵抗はないものの、なかなか費用や添加物の点で不安が拭えず、我が家は結局手作り派なの…で、あまりその点の解決にはならなかったかな…続きを読む

・必要な大切な栄養素について書いてあるのは良かったが思ったより提案内容は少なかった。
・ただ離乳食で悩んでいる人への励ましについてはなされていると思う。
・数時間で読めるので忙しいお母さんでもサッと読…める続きを読む

忙しい中でもサクッと読めるボリューム。重要なポイントがすんなり頭に入ってくる。離乳食に対する選択肢の幅が広がった。