【感想】黒い結婚 白い結婚

中島京子, 窪美澄, 木原音瀬, 深沢潮, 成田名璃子, 瀧羽麻子, 森美樹 / 講談社文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
1
7
7
3
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • kosoado1913

    kosoado1913

    このレビューはネタバレを含みます

    様々な作家による「結婚」についてのお話。
    白い結婚側は素敵な結婚で、黒い結婚は不幸な結婚だった。
    特に黒い結婚の方で、似た話があってゾッとした。入り口は気づかないところにあるもんだ。
    白い結婚の方の初恋のバンドマンの話はこんなカップルもありだよなと思わせてくれる、幸せなお話だった、

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.23

  • おびのり

    おびのり

    墓場か楽園か。楽園か、墓場か。
    をテーマに7人の女流作家アンソロジー。
    個人的、図書館にある木原音瀬ぜんぶ読みますキャンペーンの一冊。
    上質な短編集でした。

    黒い結婚
    ⚫︎水際の金魚 窪美澄
      適齢期を過ぎつつある女性。自分が上位と思     
     っていたのに好きな男と結婚した男に裏切られ 
     ていた。
    ⚫︎かっぱーん 深沢 潮
      韓日結婚詐欺。騙されたことに気がつかない   
     女。なんだかんだで結婚にポジティブ。
    ⚫︎愛の結晶 木原音瀬
      パートナー平等出産推進法。妊娠出産で揺れ    
     る男たち。
    ⚫︎家猫 中島 京子
      昭和風実家化猫VSマンション居候猫。女は、
     家に蔓延る。

    白い結婚
    ⚪︎いつか、二人で。 成田名璃子
      妻の魂を迎えに来る夫。
    ⚪︎ダーリンは女装家 森 美樹
      女装家となった元推しのバンドマンとの再会。
     信頼できる女装家。
    ⚪︎シュークリーム 瀧羽 麻子
      シュークリームのクリームだけ食べる男との
     結婚。仕事はできるし、人付き合いも良い。許  
     せそうだね。

    黒い白いとお題をもらってからの創作だと思うけど、真っ白にも真っ黒にもなりきらず。灰色くらいが結婚なのかな。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.24

  • chocochip150

    chocochip150

    結婚をテーマに7人の作家が描いた作品の作品集。「黒い結婚」「白い結婚」と分かれていて、闇っぽい話の黒と、ポジティブな感じがしないでもない白。私は順番に黒から読んでいたが、もうずっとなんだか重たいもやがかかっているみたいな感覚だった。いわゆる理想形みたいな夢見る結婚、みたいなのが出てこなくて、結婚って碌なことないなと思いつつ、色々なことがありうるんだなぁとも思った。最後の「いつか、二人で。」でそれまでのどろっとしたもやもや感が救われた感じがする。続きを読む

    投稿日:2023.03.26

  • なすだ

    なすだ

    結婚にまつわるアンソロジー。既読の作家は中島京子だけで、他は今回が初読の人ばかり。
    タイトル通り「結婚」をハッピーサイドから書いた「白」とダークサイドから書いた「黒」の構成。私は黒→白の順に交互に一編ずつ読んだ結果最後に読んだのが「家猫」になってしまったけど、「白」を最後にした方が読後感は良かったんだろうな。
    後味の悪い話が好きな身としては「黒」の作品群の方が好み。「黒」の中では「水際の金魚」「家猫」がよかった。特に「家猫」は短編ながら構成や内容が中島京子らしい。
    「白」の「シュークリーム」は見方によっては「黒」ともとれそうな話。私は最後に「ほんとにそれでいいの?」と思ってしまったし。
    「白」では、やっぱり「いつか、二人で。」がよかった。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.31

  • uratama12

    uratama12

    図書館で借りて読んだ。

    まず、本の造りが斬新。「黒い結婚」4編と、「白い結婚」3篇が背中合わせに上下逆に装丁されている。どちらが正解か悩んだが、「白い結婚」を先に読んだ。好きなものは後に残すタイプ。
    個人的には全く面白くないのも数編あり、5割安打というところで星三つ。
    「黒い結婚」内の「愛の結晶」がユニークで面白かった。近未来の若干SFっぽい設定なので、普段は読まない分野だが、アンソロジーだとこうして読む機会が偶然に与えられるのが嬉しい。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.01

  • こまい

    こまい

    若い頃は恋愛の先のゴールが結婚で
    とても幸せなことだと思っていた

    時間をかけながら夫婦や家族の形が変わっていく
    夫婦の数だけ形もあって
    結婚の意味がある
    それはまさにこの短編集の最後の
    「いつか、二人で。」の一節にあったように
    夫婦の最後にならないと結婚の意味は分からない

    この本は黒い結婚と白い結婚に分かれている
    黒はダークで少し現実離れをした設定
    白は現実的な設定
    バラエティーの富んでいてどの話も面白かった
    窪美澄さん
    滝羽麻子さん
    中島京子さん
    の作品は読んだことがあるけれど
    殆どの作家さんの作品を初めて読んだ
    続きを読む

    投稿日:2022.07.15

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。