【感想】疎遠の妻と憂いの領主

このレビューはネタバレを含みます

ハーレではよくある夫婦の愛の再生物語です。
まだ十代で駆け落ちまでした夫婦が生後まもない娘を失ったことを発端に、関係が破綻。
まあ、破綻の原因はそれだけではなかったのですがー。

そんな二人が９年後に再会して、自分たちの関係を見つめ直し、愛を取り戻すお話です。
ヒロイン、ヒーロー共に人柄も良く、読んでいて好感の持てるお話ではあるのですが、とにかく物語が平坦です。
そのせいかどうか判らないのですが、いつもなら興が乗れば一日から数日で読了できるのに、何と二週間かかり、やっと読み終えました。
悪くはないけれど、面白くもなかったーというのが正直な感想です。

また、主役の二人を取り巻く人物関係があまりにも複雑すぎます。
最初どころか中盤まで、私は誰が誰とどうなっているのか、理解するのに苦労しました。
単に私の理解力が乏しいだけかもしれませんが、、
ここまで人物関係を複雑にする必要があったのかな～と疑問には思います。
もし作品世界に浸りきれる物語を読みたいという方には、あまりお勧めはできないと思います。

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