【感想】ヤクザときどきピアノ

鈴木智彦 / CCCメディアハウス
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
15
12
9
1
0

ブクログレビュー

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  • 57☆

    57☆

    ピアノに憧れてた作者の話。51歳にして強く弾きたいと思う曲を練習して発表会に出た。
    表現がヤクザ語でちょっとお下品だけど、音楽が好きで楽しんでいる様子がわかる。ヤクザの世界と音楽教育、体罰の共通点を指摘。ヤクザが好きなわけではないようだ。しかし、ウケねらいの出版かとも思える。続きを読む

    投稿日:2024.01.28

  • ぶちき

    ぶちき

    ーレッスンは冒険であり、レジスタンスだ。
     ピアノは人生に抗うための武器になる。

    ー円熟は音楽からたくさんの気づきをもたらしてくれる。

    レイ子先生の教え方は素晴らしい。生き方につうじる。

    投稿日:2024.01.12

  • ひな

    ひな

    著者の人物像が、ピアノの体験記を書きそうな平均的な人物像から大きく離れていて、非常に面白く読めた。(ふだん、著者はヤクザもののルポライターをしているらしい)
    著者は至ってまじめな筆致で書いているが、可憐な先生との会話をヤクザ的な表現で表すのが新鮮でおかしくなってしまう。
    私はアラサーからピアノを始め、いまはしばらく稽古をしていない状態だが、序盤は筆者の言っている言葉の意味が非常にわかった。ピアノと音楽に気持ちを集中して、頭と体を動かすのは気持ちがいい。ABBAのダンシング・クイーンを引き始めたあたりから、まだわからない感覚の話が出てきて、筆者に抜かされたな!と思った。
    私は周りにピアノを弾ける人がいる状態で、気になったことだけ聞く形で独学でやっているが、やっぱり先生ってあこがれる。合う合わないがかなりありそうだが。
    ピアノ熱が上がったので、稽古再開しようと思う。
    私も好きな曲の一曲くらい弾いてみたい。
    続きを読む

    投稿日:2023.10.26

  • コルレア

    コルレア

    面白かった。表現力が豊かで文章に引き込まれた。
    途中の音楽の専門的な知識の部分より、練習過程の心情をもっと知りたかった。

    投稿日:2023.07.02

  • threetails

    threetails

    正直なところ、表紙やタイトルなどから最初はイロモノとして手に取って読み始めました。ただ読んでいくうちに思いがけず(といっては失礼ですが)ストレートに感動しました。

    圧倒されるのは、著者である鈴木さんのライターとしての手腕です。巻末の参考文献の数がこの本の土台を揺るぎないものにしています。
    この探究心が、本書を「面白い話」「いい話」みたいな表面的なものでなく、もっと読み手の深い部分に突き刺さるものにしているのだと思います。

    大人になって何か新しいことに挑戦しようという人にはとても勇気を与えてくれる一冊です。おすすめ。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.19

  • tofubook

    tofubook

    文章が上手い、というか、私好み。ぐいぐい読める軽快さと、ピアノへの溢れる愛。

    「練習すれば、弾けない曲などありません」

    若くて美人のレイコ先生に励まされて、52歳からピアノを始める作者。本業はヤクザ暴力団専門のフリージャーナリストなんだけど、ピアノの発表会の前に、

    “自分のメンタルがこんなにも弱いことを知って愕然とした。
    二十年以上、暴力団に脅され続けた経験は無意味だったということか。”

    と言うところは爆笑した(^^;


    “練習しないと弾けないの。弾ける人は練習をしたの。難しい話じゃない。”

    “練習をすれば上手くなる。練習をしなければ一切上達しない。”

    この言葉は、本当に当たり前なのに忘れがちで、心の支えにしようと思う。不安に思ったり人と比べて落ち込んだりする必要はない。必要なのは、ただ練習だけ。


    この本の中で、ピアノを弾くときの姿勢はとても大切で、悪い姿勢が癖にならないように気を付けなければならない、みたいなことが書いてあった…のは耳が痛い。

    というのは、私はピアノを弾くとき、椅子の上にあぐらをかいている…!これがいい姿勢のはずはない…けどググってみたら、別に構わないという意見も書いてあったので、まぁいいことにする(あぐらをかいてペダルを踏めないので、ペダルが出て来るとどうしても普通の姿勢に戻る)。

    学校の音楽の授業が音楽を嫌いにさせている(同様に体育の授業が運動を嫌いにさせる)という作者の主張は、本当にその通りで、もうだれもこれが正しいなんて思ってないのに、じゃあどうすればいいかがまだ分かっていないのではないかと思う。

    そもそも、一人一人違う子どもたちに、一斉に何かを教えるということが、もう時代的に破たんしつつあるのだろうと思う。昔は意味があったことなのだろうけれど。


    続きを読む

    投稿日:2022.12.24

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