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小林和幸 / 筑摩選書 (1件のレビュー)
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重度積読症
明治史研究も発展段階説から解放されて、より実証的な分析に基づく研究が進展してきた感がする。また、資史料の利活用も進み、地方レベルの動きが見えてくるなど、多角的な視点による研究も多く発表されているよう…だ。 こうした状況であると、研究者ならぬ一般読者からすれば、発表される著作や論文がいかなる意義があり、どのように位置付けられるものなのか、見取り図が欲しいと思うのではないだろうか。本書は、そうした希望にかなりの程度応えてくれる。 研究者がそれぞれ、維新史、内閣制度や皇室制度、政治思想、帝国議会、外交史、経済史、地域、宗教等のテーマに関して、現在の地点における研究の最前線を示す。 巻末の、経年順に刊行された里程標的な書籍リストも大変参考になり、読破していきたいとの意欲を掻き立てられた。続きを読む
投稿日:2021.08.04
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