【感想】裁判官も人である 良心と組織の狭間で

岩瀬達哉 / 講談社
(19件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ユージー1991

    ユージー1991

    日経の社説に紹介されていて購入。普段考えたことのない人の生活。裁判官は身の危険がつきまとうため、強い意志や信念が無い仕事。一方で、閉鎖的な世界であるため、政治にまみれていて、そういった信念も歪めてしまう。組織論にも通ずる学びとなった。続きを読む

    投稿日:2024.04.01

  • 雪だるま

    雪だるま

    ちょっと読みにくさを感じた。
    裁判官なんてエリート中のエリートだと思っていたけどエリートなりの苦労があるんだなと感じた。
    誰よりも正しくあるべき人たちが実力より忖度具合で出世なんかが左右されるなんて馬鹿げてると思うけどどうにもできないんだろうな。続きを読む

    投稿日:2024.03.14

  • sai

    sai

    上級審の裁判官ほど政府の犬であることが多いことがよくわかった。
    かといって、新人さんとかは上役の顔色を見たり、当たり障りのない判決文を書いたりで日和見。

    頭がいいだけで自己保身の塊のような人が多いということがよくわかった。

    払ってもいい金額:2,000円
    貼った付箋の数:10以上
    続きを読む

    投稿日:2023.10.16

  • あんちゃん

    あんちゃん

    近代民主政治の三大原則と言われて、学校教育の中でも必ず取り上げられ「三権分立の原理」。でも今の日本では司法行政のトップにたつ最高裁は国会の多数派政党から指名される内閣総理大臣によって選ばれる。予算も人事も握られてるから、政権政党に思惑に忖度せざるを得ない。そういうことを考えさせられる本でした。理念と実態を正しく見極めることが大事だと思わされますね。続きを読む

    投稿日:2023.08.17

  • エンコルピオ

    エンコルピオ

    このレビューはネタバレを含みます

    第1章視えない統制 ツイッターで表現の自由を訴える岡口基一判事に対する裁判所の当惑ぶり?ひいては2度の分限裁判(出版後現在は弾劾裁判中)。彼の表現の自由を評価(擁護できるか?)は疑問だが、裁判所内の閉塞感(元々そのような性格になりやすい組織とは思うが)が伝わる。
    裁判所内の棒給や配置(地方か大都市圏か、高裁か家裁か)でエリートと言われる裁判官をコントロールする官僚制の実態。
    第2章原発をめぐる裁判を通じて行政(政府)との緊張関係。
    判決によって裁判所内の立場が顕在化するシリアスな締め付け。
    第3章男子裁判官の育児休業を通じて若手裁判官のワークライフバランス意識を描く。
    第4章人事評価という支配
    第5章権力の中枢としての最高裁事務総局
    第6章平賀書簡問題の衝撃 長沼ナイキ基地訴訟
    第7章ブルーパージ
    第8章死刑宣告
    第9章冤罪 徳島ラジオ商事件
    第10章東住吉事件 最高裁における反対意見
    第11章裁判員制度の意図 司法制度改革審議会
    第12章選挙権の平等 最高裁における反対意見 調査官の妨害

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.07

  • 蓬

    なかなか悩ましい話だった。
    組織体制に人事差別、お国との駆け引き、ワークライフバランス…、
    批判点はいくらでも見つけることができるけれど、それがいざ自分の身になったらどうなんだろうとか考える。

    所詮、人なんだ。
    少しでも、証拠が残りやすく、正直者が得をするとはまでは言わないけれど、正直であることが当たり前な世の中になってくれればと切に願う。

    誰に採用の裁量を与えるかにも寄るけれど、個人的には弁護士や検事から裁判官の採用をしても良いのではと思う。
    続きを読む

    投稿日:2023.06.26

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