【感想】日本近代文学入門 12人の文豪と名作の真実

堀啓子 / 中公新書
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Hi-chan57

    Hi-chan57

    今日の日本文学の礎を作った名高い文豪たちの様々な面をエピソードや丁寧な分析、いろいろな傍証や引用をもとに検証された労作です。こんな作品が新書版で読めると言うことがとてもありがたく、この国の文化の素晴らしさだと思います。続きを読む

    投稿日:2021.11.13

  • moyoji

    moyoji

    日本文学史にまつわる本を探していて出会った本書。
    12人の文豪を取り上げながら、文学における表現方法や、作家の生い立ちおよび作品が生まれた背景やそれぞれの作家としてのスタンス、またいかにして読者に作品を届けるかなど当時の奮闘ぶりが垣間見れる作品と感じました。

    それぞれの作品・人生の裏側に物語があり、あらためて日本文学を読み直したいと思え、その足がかりとして参考になる良書だと思います。

    個人的には、なぜか三遊亭円朝・黒岩涙香・菊池寛の、作品を読んだことがない作家のエピソードに興味を持ちました。
    そしてこの世にある大量の作品にも、いろいろな舞台裏があるのだと想像し、文学にまつわるすべてのことに敬意を持ち、心して今後の読書ライフを満喫したいと思いました。

    恥ずかしながら、私には文中の単語などやや難しく電子辞書で調べながら読了しました。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.08

  • Kusakari

    Kusakari

    文学史を時系列通りに辿っていくというよりも、テーマを絞って掘り下げていく本である。
    黒岩涙香について知ることができて、良かった。

    投稿日:2020.02.20

  • Pukasan

    Pukasan

    章ごとのテーマの設定が面白く、そこにそれぞれ2名だけに焦点をあて扱うことで見えてくるモノがあって面白い。
    2名の選び方も面白く、円朝と四迷とくれば「ああ、文体構築の話だな」とピンと来ますが、涙香と漱石を並べられると接点が思いつかない二人で、「新聞小説」というキーワードでようやく結びついて「なるほど!」といった感じの。
    他には一葉と田辺花圃(お互い切磋琢磨した女流)、紅葉と泉鏡花(師弟)、花袋と鴎外(自然主義と反自然主義)、菊池寛と芥川龍之介(正反対の親友)…とどれも面白い着眼点!
    最後にかなりザックリですが現代に繋がるまでの近代文学史の話もふれていて、読みやすく面白い1冊でした。
    巻末の索引と主要参考文献の詳細な一覧も流石です。便利。
    続きを読む

    投稿日:2020.01.30

  • norinabe398

    norinabe398

    近代日本文学について代表的な人物を選んで学ぶことができる。すべてを網羅しているわけではないが、この本を読めば、近代日本文学の発生から展開まで通覧できる。ちょうど三宅雪嶺の評伝を読んだ後なので三宅かほについて詳しく知れてよかった。樋口一葉、田山花袋、読んでみようかな。続きを読む

    投稿日:2019.12.29

  • Στέφανος

    Στέφανος

    第1章 異端の文体が生まれたとき―耳から目へのバトン
    第2章 「女が書くこと」の換金性―痩せ世帯の大黒柱とセレブお嬢さま
    第3章 洋の東西から得た種本―模倣からオリジナルへ
    第4章 ジャーナリズムにおけるスタンス―小説のための新聞か、新聞のための小説か
    第5章 実体験の大胆な暴露と繊細な追懐―自然主義と反自然主義
    第6章 妖婦と悪魔をイメージした正反対の親友―芸術か生活か
    終章 文学のその後、現代へ

    著者:堀啓子(1970-、兵庫県、比較文学)
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    投稿日:2019.11.15

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