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ケント・ギルバート, 北村晴男 / 扶桑社BOOKS (4件のレビュー)
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nobu2kun
1980年代後半、早稲田祭(早稲田大学の学園祭)の時期になると、通常は出入り自由な校門が閉められ、極めて高価なパンフレットを買わないと校内に入れない時代があった。 当時の学生の「常識」ではあったが、こ…のパンフ売上代金や掲載広告収入が当時同大自治会を牛耳っていた革マル(と言っても現代の若者は初耳の言葉かもしれぬが)の収益源として流れていた。 類似の構図が、日本国の弁護士が強制加入させられる日弁連でも、年間会費約50万円もの巨額利権の上に成立しているというのは驚き以外の何物でもない。 弁護士に相談に来ている人に、六法全書の解説しか返さない。法の抜け穴を探すのではなく、相談とほぼ同じ内容でこの方法ならできる、という選択肢や解決策を示せる人材がほとんどいない。さらに現政権の意向等を考慮して、こういうのも今の官僚なら通してくれるのでは、といった知恵が出せるところまでいくと…。 ★弁護士に限らず、サービス業である以上、この観点は欠かせない。 「#日弁連という病」(育鵬社、K.ギルバート・北村晴男著) Day206 https://amzn.to/3jSSC7G続きを読む
投稿日:2020.07.30
mysterymanbo
国益を損ねる日本弁護士会の実態を暴いています。 本書で実名が出てくるのは、福島瑞穂、高木健一、宇都宮健児などですが、彼らは事実を捻じ曲げてでも日本悪人論を主張し、火のないところから煙を出すマッチポンプ…を行っても何ら恥じることがありません。 彼らを弁護士という肩書でみるから違和感がありますが、他国から送り込まれたスパイやロビイストと考えればその行動も腑に落ちます。 そして、厄介なことに日本弁護士会を代表して発表される公式見解なるものは、彼らのようなほんの一部の政治(左派)大好き勢力が執行部を牛耳り、大多数のノンポリ弁護士(またはサイレントマジョリティー)による無関心さとが相乗作用で招いているという事実です。 本書でも、北村弁護士が、個々の意見を尊重せずに一方的に出される日本弁護士会の公式見解なるものに対して普段から良心の呵責とか葛藤があったとしていますが、本来であれば彼のような影響力のある弁護士が、仲間をつくって改革を訴えるべきなのですが、「それは私の仕事ではない」と逃げ回る有様。(あとがきで、内部からの改革は無理で法律を変えるしかないと弁解していますが) 事ほど左様に、弁護士という人種は損得勘定だけで行動する(要は、金にならない面倒なことはやりたくない)ようで、とはいえバカ高い日弁連会費にも文句を言わず、自分の信条と違う意見書が弁護士の名で出されても従容と従う腑抜け集団だということがわかりました。 ある意味、彼らは青春の貴重な時期を六法全書しか読まなかったため、一般社会常識を知らない人たちが、我々の社会の出来事の善悪を判断するという奇妙な構造になっていますが、マスコミでもよく話題になるトンデモ判決などもこうした状況を知れば実は当たり前で驚いてはいけないことなのかもしれません。 一人でも多くの人に、日本弁護士会という集団が何も考えないサイレントマジョリティーであるがゆえに反日的存在になってしまったのかを知ってほしいと思います。 最後に本書の宣伝文句を掲載しておきます。 日米弁護士コンビ怒りの告発!! 多くの弁護士は怒っている!「日弁連は政治活動の道具ではない!!」 ギルバート「日弁連は、会や会長名義で、さまざまな政治的な意見書や声明を出していますが、まるで日本共産党や左翼団体のような主張をしているのです。」 北村「弁護士が有志でするのであれば、その政治的主張が右だろうが左だろうが自由です。問題は、これらの意見が日弁連の名前で出されていることです。」 ギルバート「そもそも、なぜ弁護士の団体が、わざわざこのような特定の立場に立った意見を出さなければいけないのでしょうか。」 北村「日弁連の中には、特定の思想・信条を持った勢力があります。私には、彼らが政治目的のために日弁連という名前を利用し、あたかも『弁護士の総意』であるかのように装っているとしか思えません。」 【目次より】 第1章 日弁連の「死刑制度廃止論」のウソ 第2章 問題だらけ! 日弁連の実態 第3章 非現実的な日弁連の「恒久平和主義」 第4章 韓国籍副会長誕生で日弁連はどうなる? 第5章 日韓関係を悪化させた日弁連の罪 終 章 日弁連を改革せよ 【著者プロフィール】 ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士。1952年米国アイダホ州生まれ、ユタ州育ち。71年初来日。80年米ブリガムヤング大学大学院卒業。法学博士・経営学修士。米カリフォルニア州の司法試験に合格し国際法律事務所に就職。法律コンサルタントとして東京都に居住。83年テレビ番組『世界まるごとHOWマッチ』に出演、一躍人気タレントとなる。現在は講演や執筆活動を中心に多忙な日々を送る。著書に『米国人弁護士だから見抜けた日弁連の正体』(育鵬社)等多数。 北村晴男 弁護士。1956(昭和31)年長野県更埴市(現千曲市)生まれ。早稲田大学法学部卒業後、86年司法試験合格。92年北村法律事務所(現弁護士法人北村・加藤・佐野法律事務所)設立。主に一般民事(保険法・交通事故・債権回収・医療過誤など)を専門とし、特に生命保険に関する訴訟では高い評価を得ている。モットーは、“誠実、真剣、迅速”。日本テレビ系列『行列のできる法律相談所』他、さまざまなテレビ番組でコメンテーターとしても活躍。東京弁護士会所属。続きを読む
投稿日:2020.03.30
kun92
以前にもケントさんは同じような本を書いているが、今回は日弁連の中を知る北村弁護士との対談だけに生々しい。 とにかく。 日本中の弁護士から毎年強制的に会費を徴収しておいて、一部偏った正義を持った弁護…士が、国連まで股に掛けて、いかにも日本の弁護士全員を代表する顔をして、政治活動を行なっている。 間違っている。 だが、他のサイレントマジョリティの弁護士たちも、その影響力をきちんと理解して、そんな活動を排除する動きはして欲しいと思う。続きを読む
投稿日:2020.01.30
echelle
北村晴男弁護士とケント・ギルバート弁護士の対談本。 日常生活をしていて知ることのない日弁連の実態について興味深く知ることができる。 メディアで「日弁連会長が表明した」内容が必ずしも日弁連に所属する弁…護士の総意ではないこと。寧ろ、ごく一部の会員の意見であるのに驚く。 政治的活動を日弁連の名で行うことに憤り、熱く語る北村弁護士の想いが伝わってくる。続きを読む
投稿日:2019.12.18
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