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山之内克子 / 中公新書 (5件のレビュー)
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conoki69
9つの州ごとの歴史を辿っていて、これまでほとんど知ることのなかったウィーン以外の地域の歴史を学ぶことができた。国境を接する相手国によって辿る歴史もずいぶん異なっていたことがよく理解でき、改めて島国日本…との大きな違いを感じられた。続きを読む
投稿日:2023.08.12
あいちゅう
ハプスブルク家のある、ウィーンのある、オーストリアがなぜ中山間地域政策が充実しているのか理解が難しかったのだが、その理由の一つは歴史にあったのだと思う。
投稿日:2021.01.02
Στέφανος
第1章 ニーダーエスタライヒ―「世界帝国」発祥の地 第2章 ブルゲンラント―幅三五キロメートルの「国境線」 第3章 シュタイアーマルク―オーストリアの「緑の心臓」 第4章 オーバーエスタライヒ―「アル…プスの国」の原風景 第5章 ケルンテン―リゾート文化と右翼政治の狭間で 第6章 ザルツブルク―大司教たちの夢の跡 第7章 ティロル―翼をもがれたオーストリアの鷲 第8章 フォアアールベルク―西方への架け橋 第9章 ウィーン―異文化が交叉するミクロコスモス 著者:山之内克子(1963-、愛媛県、西洋史)続きを読む
投稿日:2019.11.23
koochann
オーストリアの歴史というと必ずハプスブルグ家の歴史であり、モーツァルト、フロイト、クリムトらが紹介される。この本は、お決まりパターンではなく、ハプスブルグ台頭の前の時代から、ハプスブルグ帝国が拡大して…いく過程、それをウィーン、ザルツブルクと、ニーダーエスタライヒ、ブルゲンラント、シュタイアーマルク、オーバーエスタライヒ、ケルンテン、ティロル、フォアアールベルクの9つの地域別に1000年の歴史を振り返り、重なりつつ、全体として1つの本にまとめたもの。30年戦争の説明の中で、仏が宗旨に反して何とプロテスタント側を支持していたという宗教戦争ではない側面が紹介されて面白かった。またリンツのザンクト・フローリアン修道院のオルガニストとしてブルックナーが出てくることは私にとっては望外の喜びだった。帝国崩壊後にドイツ民族だけの残滓のような国家が残り、ナチスドイツに熱狂的に同化していったこの国の背景が改めてよく分かった。またイタリアとの南ティロル領有を巡っての複雑な関係性など…。シンデレラ城のモデル・ホッホオステルヴィッツ城とは今回初めて知った。続きを読む
投稿日:2019.07.17
中央公論新社
欧州の主役たる華やかな歴史の一方、多くの苦難も重ねたオーストリア。ウィーンだけではもったいない、魅力的な九つの州でたどる物語
投稿日:2019.06.27
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