【感想】オペラ入門

許光俊 / 講談社現代新書
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • RT

    RT

    原理主義に過ぎる面はあるけれど、オペラに対する著者の熱い思いが溢れている。時間軸に沿って作曲家、オペラ各曲が紹介され、最後にヨーロッパの著名なオペラハウスが紹介される。
    その語りは上手く、取り上げられている曲のすべてを聴きたくなるし、紹介されているオペラハウスに行きたくなることは必定。その意味で入門書としては成功ではないか。
    まあ、原理主義がすごいので受け入れられない人はいるだろうなと思う。
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    投稿日:2023.12.22

  • mokunokami

    mokunokami

     小学生に説明するように噛み砕いた語り口のオペラ案内。ただし、所々で著者特有の「毒」はいつものごとく滲み出る。ワーグナーは「指環」以降の後期の大作よりも「オランダ人」や「ローエングリン」を買い、リヒャルト・シュトラウスは「ばらの騎士」までしか評価しないし、チャイコフスキーのオペラへの評価が頓珍漢で、個人的には首を傾げたくなる箇所も少なくない。現代のグラスやアダムズに紙幅を割いているのは本書ならではの特色であろう。「本場の劇場でなければオペラは理解できない」という原理主義だが、コロナ禍以降の現在では虚しい。続きを読む

    投稿日:2020.08.15

  • たけ坊

    たけ坊

    オペラの歴史と作曲家、名作たちを紹介してくれる。近代以降のあまり知らないものも含まれていて勉強になる。オペラというとまだ蝶々夫人しか観たことなくて、あとはフィガロの結婚とかフィデリオとかカルメンをCDで聴いたことあるぐらいなんだけど、寿司と一緒で本場がいいと強く本場押しなので行ってみたいなと思った。
    男の古い女性観の押し付け的な話は確かに同感で、蝶々夫人を鑑賞した時の違和感は多分ここに発している。
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    投稿日:2020.03.14

  • hiro1548

    hiro1548

    著者の嗜好とは合わないけど、いろんな作品を教えてくれる。特に20世紀以降の作品には、興味がそそられる。入門のタイトルで現代作品まで紹介しちゃうのだから凄いよね。

    投稿日:2020.02.23

  • Στέφανος

    Στέφανος

    オペラはどこでどう生まれたのか
    リュリとラモー―宮殿で栄えるオペラ
    ヘンデル―歌はロンドンで花開く
    モーツァルト―革命のオペラ
    ベートーヴェン―天才にもできないことがある
    ウェーバー―天性の劇場人
    ランスのグランド・オペラ
    ワーグナー―巨大な、あまりにも巨大な
    オペレッタ―あえて軽薄に
    ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ―イタリアの声の愉しみ
    ヴェルディ―歌劇の「王様」
    「カルメン」奇跡の作品
    「ペレアスとメリザンド」―フランスオペラの最高峰
    チャイコフスキーとムソルグスキー―北国ロシアで夢見られたオペラ
    東欧のオペラ―独特の味わい
    プッチーニ―より繊細に、よりモダンに
    リヒャルト・シュトラウス―巨大なワーグナーの後で
    ベルク―悲惨の大家
    ショスタコーヴィチ―20世紀ソ連のオペラ
    ストラヴィンスキー―アメリカで、英語で
    オペラでないから「三文オペラ」
    ミュージカルとガーシュウィン
    ブリテン―苦い味わい
    グラス―ミニマル音楽としてのオペラ
    アダムズ―核の時代にオペラは可能か

    許光俊(1965-、東京都、評論家)
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    投稿日:2019.11.14

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