【感想】京都異界紀行

西川照子 / 講談社現代新書
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • ultraman719

    ultraman719

    表の顔はともかく、裏の顔を見ると何か怨霊だらけ…それを鎮める為に、いっぱいあるんかな。お寺とか神社とか、京都に。
    近くやけど、こういう、京都の神社仏閣絡みの話、全然知らんねんな。
    昔に学校での遠足とか、社会見学ぐらいでしか行ってないし。
    よく通ってた場所もあるけど、サッパリ(・・?)
    巻頭にある地図と睨めっこしなから、頑張って読みました!
    こういう視点で見ていくと、神社仏閣巡りもええかも?
    まずは、いっぱい逸話が集まってる四条近辺から、攻めるか!
    暑いから、夏過ぎてから!^^;
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    投稿日:2021.06.13

  • smatoga

    smatoga

    兎にも角にも読みにくい。一つ一つのエピソードはおもしろいものもあるのだけど、前提となる知識や土地勘がないとイメージがわかない。けっこう読み終わるまで時間がかかってしまい、内容がぼやけてしまった印象。

    投稿日:2021.04.30

  • mendako

    mendako

    京都におわします、数多の神仏…その縁起とともに、なぜ神仏が神仏たりうるのかを説明する。
    京都の地理には明るくないが、著者とともに、各人物にお参りしているような気分になれる。
    しかし、少し独特な雰囲気を持つ語り口が、私には少し苦手だった。

    東京と京都の雰囲気の違いは面白い。
    例えば東京都特別区内であっても、神社仏閣が多い場所はあるし、有名なところもあるが、あまり、寺社に対して、さん付けをするようなことはしない。
    例えば、東京では日枝神社のようにナントカ神社、東京大神宮ならそのままの名称で呼ぶが、京都では安井金比羅宮を金比羅さんというように。
    また、祭られる仏神が、もとは怨霊で、それを鎮めるために祀り、その後、縁起が少し変えられて、現代に馴染むようにしているというのも面白い。
    子供の神については、捨てられた子、殺された子という背景がある。
    その子たちを祀る場所に行った時は、深く祈ろうと思った。
    生まれなかった子への愛を込めて。
    民間信仰は母子神に対するものが多いそうだ。
    きっと、母子が亡くなることが多かったからだろう。
    人が祈ること、その元々の意味、感情を感じた。
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    投稿日:2020.02.23

  • Στέφανος

    Στέφανος

    序章―例えば清水寺の花と死
    第1章 大社の表の顔と摂社・末社が抱える裏の顔
    第2章 空也上人と松尾大明神
    第3章 神となるための残酷と異形
    第4章 えびす・イナリ・ハチマンとキツネ
    第5章 日吉山王とヒメ神
    第6章 大魔王・崇徳天皇の彷徨
    第7章 菊渓川が誘う
    第8章 開成皇子「胞衣伝承」と光孝天皇「盲人伝承」
    第9章 「うつぼ舟」と「流され神」

    著者:西川照子(民俗学)
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    投稿日:2019.12.24

  • facecollabo

    facecollabo

    このレビューはネタバレを含みます

    京都異界紀行(講談社現代新書)
    著作者:西川照子
    怨霊の王とも称される崇徳天皇をまつる神社が、今はサッカーの聖地であるという話しや、賀茂神社が上と下にわかれた理由、色々とおもしろい話しが満載です。歴史好きで京都が好きで、少し怖いのも平気な方はせびお読みください。
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.10.17

  • DJ Charlie

    DJ Charlie

    「永い歴史」を有するような街に関しては、様々な切り口で色々な話題を展開し得るというものであろう。
    現在の時点で「これはこういう場所」と伝えられ、話題になっているというような場所でも、「実は古い起こりを詳しく見ると…」というような例…京都にはそういう場所が随分と多く在るようだ…本書で取り上げるのは、主にそういう「実は…」というモノである。
    “京風”とでも言うような、「都の雅」とか「歴史が深い」、「好き伝統」という“表層的イメージ”に捕われずに色々と論じようとしているのが本書だ。それだけで興味深かった。
    京都に在っては「崇徳院の怨霊」というモノが、「祟りを怖れられ、やがて祀られ」ということになった存在としては最大最強のモノというのが本書の論旨に在るのだが…本書は「民間の信仰の変遷」、「形を変えながら受け継がれる古いモノの最初の起こりや、それに纏わるらしい伝承」を巡ってみようというような趣向だと思う。
    最近、京都に関しては「時季や1日の中の時間帯を問わず、何時、どうやって何処へ行こうと、とにかく混み合っている」という印象が強くなっていて、関西方面に出る場面で「優先的に訪ねる場所??」というように考えるようになってしまっているかもしれない。が、本書に触れてみたことで、「少し変わった独自の切り口で京都を巡るのも面白そうだ…」という思いが膨らんだかもしれない…
    本書に偶々回り逢って善かった!
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    投稿日:2019.10.17

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