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吉川トリコ, 網中いづる / ポプラ文庫 (4件のレビュー)
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okayamania
軽め小説 かかった時間 120分くらい? あまり読まないジャンルの本だが、普通におもしろかった。すごく昔に山本文緒をわりと読んでいた時期があるのだが、なんか似たものを感じた…と思ったら解説が山本文…緒だった。 いろいろな意味で、うっわ、女!って感じの小説だったが、まあおもしろかった。個人的には次女の司パートが印象的かな。続きを読む
投稿日:2022.12.03
兎
このレビューはネタバレを含みます
家庭内うまくいかなさそうな状況なのに 家族それぞれなんだかんだとみんなのことを 想っていて、小競り合いもあるけど いつも最後は笑っていて 長女も立派に恋をしてお嫁にいって 次女も最愛の人と出会えて、そして別れて 夢にむかっていく 三女も姉から家族からの依存をやめ 本当の意味での大人になっていくし 母親も母になりたくないと言いながら 本当は誰よりも娘のことを想っている。 どの章の最後も温かくなる終わり方で好き。
投稿日:2022.01.22
himawari-himawari
女4人の生活は楽しいだろうな。 長女は長女らしく、次女は次女らしく、三女は三女らしく書かれている。母親は自由奔放で・・・。 おもしろいけどなんか既視感があり、そんなに夢中にはなれなかった。
投稿日:2021.08.30
syiki
突飛な成り立ちの家族だと思いつつも、その家族の中で各々が少女でいたいと(無意識的に、であれ)願う気持ちがやけにリアルに感じられて目が離せず、一気読み。 少女、という言葉に込められる意味は色々で・・・、…物語のような出会いを求めることかと思えば、置いていかないでほしいと訴えることでもあり、はたまた、いつだって自分が中心でありたいと振る舞うことでもある。4人の女それぞれに違う道を歩みながらも少女の部分が残るという造形に、どこか少しずつ自分のカケラを見出さずにはいられない。 日々のできごとに時々気づきを見いだし、それによって行動が変わる――次女・司が様々な周りの変化を吸収してふたたびペンをとったように――じわっとした動きがあるのが、いい。 長女・都の恋愛は物語内の時間軸にはなっているけど、ほかの3人の行動を引き起こすキッカケみたいな感じであっさりめな印象。 それにしてもあれだなぁ、若草物語的な、こういうお話っていろいろあるけど、男バージョンの話はちょっと思いつかない。少年の成長物語ではなく、思春期や大人の男たちがあれこれ迷ったり恋したりしながら進むお話。私が知らないだけかな。女で成立して男で成立しないはずはない。たぶん。続きを読む
投稿日:2019.12.02
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