【感想】スベらない同盟

にかいどう青, 北村みなみ / 講談社
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
3
4
2
1
0

ブクログレビュー

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  • シキナ

    シキナ

    このレビューはネタバレを含みます

    読み終えた後の2度目で印象が変わります。
    主人公が大変格好良いです。
    とても良い本でした。

    「この世界は参加者全員が、ちょっとずつの『悪意』を交換することでできている」

    作中、主人公が考える人気者の条件として、容姿・運動能力・トークスキル・他人に認められる行動がとれることが挙げられていました。しかし展開が進むにつれ、悪意が向けられれば人気者だろうとクラスカーストの最下層に落とされるという不条理も描かれます。

    読んでいて心がキュッとして辛かったですが、
    意地でも舞台をやり遂げた主人公が格好良かったです。また読みたいなと思いました。


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    投稿日:2023.10.07

  • ゆり

    ゆり

    前半からは全く予想のつかない後半の展開に大変驚きました。ぜひ最後まで読んで頂きたいです。大人も楽しめますが、どちらかというと中学生のお子さんにおすすめです。

    投稿日:2022.03.08

  • かとのひも

    かとのひも

    パンクなお話でした。
    最後まで読んで、“役割”が反対になると受け取り方が違うことに、反省も込めて読み直したいと思った。

    登場人物それぞれが、どこにでもいる子なのだなと。

    軽やかな筆致で楽しくも切なくも、気持ちが途切れることなく読ませて貰った。

    ・摩擦ルミネセンスは、もちろんやった。布テープは粘着力キツすぎるのもあって、難しい。成功して、青いイナヅマが見られたとき、テンション上がった~
    儚いわあ。
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    投稿日:2021.12.09

  • 児童書好きのオスミツキ子

    児童書好きのオスミツキ子

    主人公とともに、いじめられてそうなケイの行方が心配になりました。

    救ってあげれるの?どうなの?どうなるの?

    とページをめくる手が止まらず、深夜に一気読みした中年主婦の私。

    最近の子供たちの悩みも、大変なんだなぁと。是非、親にも児童文学を読んでほしいと思いました。

    イジメや友人関係のトラブル、大きな心の悩みを持つ子どもだちの肩に、そっと優しく手を差し伸べてくれるような本でした。

    内容的には重いネタで考えさせられるものばかりなんですが、最後の最後まで思わぬ展開を巻き起こしてくれるので、一言で言えば「すごくおもしろかった」です。

    中学生がさくさくと読めそうなので、学校での読書時間とかにもオススメです。
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    投稿日:2021.11.13

  • irodorirodori

    irodorirodori

    中学生対象選書。

    「レオは、教室内ヒエラルキーの上層にいる、はずだった。」
    キャッチーですよね。
    中高生は怖い話とこの手の話が大好物です。

    さらさらと読み易い文体で、話の流れもわかりやすい。かといって薄っぺらいわけでもなく、ある程度の悟りを青少年に与えてくれる印象。

    カバーつけて読む派なので、読後に改めて表紙イラストを確認しちゃいました。ほほう。なるほど。
    こういうネタもスパイス効いてていいですね。ちょっと歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」を思い出しました。いや、この手のネタはよくあるといえばあるなあ。でもやはりキャッチー。

    摩擦ルミネセンスと人と想いと言葉。230〜231ページ。いいですね。

    ちょっと引っかかるのは、ネタバレして以降のその子の言動。
    ミスリードされていたのはあくまで読者世界だけのはずなのに、抑圧してた物が噴き出すようにガラッと変わったように感じる。

    理解したからそう感じるだけなのかな?気のせい?
    それとも「ふっ飛ばされた心臓の鼓動」に気づいたことによる変化?

    イマイチその辺読み解けてないかもなあ。
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    投稿日:2021.02.28

  • 読ませていただき光栄です

    読ませていただき光栄です

    レオは、教室内ヒエラルキーの上層にいる、はずだった。「ひらめいた!おまえ、漫才の台本書けよ。」学校で不動の人気をほこるレオがいじめらている藍上と、コンビで漫才をする。これで、すべて解決する、はずだったのに。
    面白い!終盤の涙あり笑いありの展開に心が揺さぶられた。
    よく、誰かのためにっていうのを美化されがちだけど。ほとんどは、誰かのために行動している自分が好きなだけで、自己承認が強いだけ。助けなんて相手は求めてないのに。デリカシーがないから後から、大きなしっぺ返しを受けて、1人、孤立。・・・さて、レオくん(主人公)はどう挽回するのかが、今作の1番の見どころ。
    お笑い(落語)という方法で、辛いことをネタにして、肯定しようとしている。すっごい前向きな処世術だと思う。
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    投稿日:2021.01.17

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