地獄の楽しみ方 17歳の特別教室

京極夏彦 / 講談社
(35件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
18
7
4
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • もち子

    もち子

    言葉は最大の発明にして危険な代物。
    言葉は指し示したい事象の様々な側面、曖昧さをある程度捨てて切り取られたものだから、解釈の幅が大きく誤解を生むのはもはや当たり前。
    このことを頭に置いて言葉を使えば、かなりたくさんの問題なり負の感情が解消されるのでは?とさえ思うほど、言葉の本質や捉え方に納得がいった。

    いわば、言葉の取扱説明書のような一冊。
    続きを読む

    投稿日:2021.01.14

  • 仲嶺真

    仲嶺真

     
    言葉は偉大です。言葉があるから我々は考えを共有できるし,わかりあうこともできます。

    しかし,言葉は常に不完全です。言葉は現実のすべてをそのまま表せるわけではなく,常に何かを削ぎ落としてしまいます

    そう考えると実は,考えを共有できているように見えて共有できておらず,わかりあえているように見えて何もわかりあえていないのかもしれません。

    言葉は偉大です。言葉があるから我々は混沌とした世界を秩序立てて認識できます。

    しかし,言葉は認識を制限もします。言葉は混沌とした世界をなんとか表す一手段でしかなかったはずなのに,言葉によって世界の認識が規定されてしまうこともあります。

    そう考えると実は,世界を認識しているように思えて認識できておらず,秩序立てているように思えて混乱につながっているのかもしれません。

    本書では,このような言葉の幸不幸,あるいは,メリットデメリットをわかりやすい語り口で教えてもらえます。それと同時に,言葉の大切さについても考えさせられます。

    ここら辺の話は武田砂鉄『わかりやすさの罪』と通じるところもあります。

    言葉についての話がメインの本書ですが,それ以外に,京極先生の人生訓も散りばめられています。「役に立つ」話ではなく,「役に立てる」ための話です。

    特に「面白がろうと思えば面白い」という話は個人的には考えさせられました。

    この世界を面白がるには,そして面白がってもらうにはどうしたらいいのか,そしてそのために何ができるのか。今年の課題です。
     
    続きを読む

    投稿日:2021.01.11

  • gluce

    gluce

    意外に、「今、メンタル病みそうだ」とか思っている人、嫌われる勇気とか読んで心が少し解法されたような人に、読んで欲しい本。

    17歳の特別教室シリーズを読み比べた中で上位に入る面白さ。

    かなり言葉について語っている、そして深い。
    それでいて具体例の伝え方が上手くて分かりやすい。
    じゃぁ、持論をガツガツ押し付けてくるようなところがあるかと言えば、全く押し付けがましさがなく、つい引き込まれる、うっかり笑ってしまったりもする。

    それでいて、分かりやすくて
    続きを読む

    投稿日:2021.01.11

  • 西野

    西野

     作者が開いた10代限定特別講座を本にしたもの。
     言葉の成り立ちや、言葉の使い方、言葉の発明により人は何を得て何を失ったのか、など言葉を商売にした人が語る言葉の話がメイン。
     整理=何がどこにあるのか把握する
     整頓=物が散らかっておらず整っていること
     であり、買ったものは捨てずに、整理整頓できれば良いという考えは目からウロコ。 
    続きを読む

    投稿日:2020.12.30

  • ふるる

    ふるる

    講談社による、公募の15〜19歳の50名の若者たちに向けた講義を書籍化したもの。
    京極夏彦が久々に読みたくて新刊出てるのかなー?と探したら出会った感。

    言葉を扱うということの大切さと怖さを講義しているんだけど、相変わらずの京極節で読んでてワクワクした(^^)
    つい数日前に、ここ最近ちょこちょこ会っている人が同じく京極夏彦が好きだということが分かったんだけど、彼女は妖怪が好きだ、といい、私は彼の妖怪を謳いながら妖怪が出てこないミステリーが好きだ、と言ったんだけど伝わらず(笑)
    ご本人がこの本の中でミステリー作家なのに妖怪とか伝承とかの話をさせられる、と書いていたので、自分の認識が間違ってなかった事に少し安心(笑)

    と同時に、同じものを読んでいるにも関わらず、私と彼女の中の認識が違うことがつまり、本書で言っている「言葉を尽しても結局は受け取る側次第で変わる」ということだなぁ、と実感。


    自分の人生を歩み始める年代にとって、一つの大きな、重要な考え方のヒントをもらえるよい機会だなぁ、と思った反面、この京極節で「分かった気になっちゃった」人もいるんじゃないかなぁ、とこの多感な時期にこの講義を受ける危険性について少し心配に…(笑)
    続きを読む

    投稿日:2020.12.18

  • 脈拍

    脈拍

    京極先生のエッセンスが凝縮された講義本。
    この本に書かれていることを真面目に鵜呑みにするとちょっとひねくれてしまいそうだけど、こういう視点をちょっと身につけておくのも面白いんじゃないかと思う。

    投稿日:2020.10.25

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。