【感想】愛と欲望の三国志

箱崎みどり / 講談社現代新書
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yamanokikuzu

    yamanokikuzu

    私もこの著者と同じくNHKの人形劇「三国志」を観て小学生のときに三国志を知り、放映直後には岩波少年文庫の「三国志」上中下を読んで、その読書感想文を書いていました(今思えば、同書は「三国志演義」というタイトルにしておいてほしかったです。)。
    その後は、特に三国志系のゲームなどにハマることもなかったのですが、酒見賢一氏の著作には結構触れていたこともあって、「泣き虫弱虫諸葛孔明」は読んでいました。本書で、これが推されていたのは嬉しかったです。
    本書で紹介されている本のうち、史書たる「三国志」に準拠して書かれたという北方謙三氏の著作には興味が湧きました。
    また、日中戦争時に国内で中国が注目され、三国志熱が高まったという分析には初めて接しました。思えば、映画「レッドクリフ」2部作が製作されたのは、中国が世界の覇権を握るのではないかと言われていた状況で、世界的に中国が注目されていたことにもよるのかもしれません。
    ところで、本書では、コミック版の三国志にはあまり触れられていませんが、「蒼天航路」に対する箱崎みどり氏の評価は聞いてみたいところです。
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    投稿日:2024.03.27

  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    ひとりの少女が三国志人形劇にハマり、高校時代は
    布教活動(動画付き)大学時代は国際関係論履修の
    卒論に三国志をぶち込む無茶をして、やり足りない
    から大学院にいったというこの略歴こそがタイトル
    の愛なんだろうな(´・ω・`)

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    投稿日:2023.08.13

  • ハルモヤ

    ハルモヤ

    全くの初心者にはちょっと難しいかなと思った。私は横山三国志+人形劇世代で、身近な三国志ファンは実は書籍は読んだことがない人が圧倒的に多い。そういった方々が読むと気づきが多いかもしれない。

    投稿日:2021.05.17

  • Στέφανος

    Στέφανος

    第1章 わたしの「三国志」―主な出来事を追って
    第2章 有名作家、それぞれの「三国志」
    第3章 弥生時代から江戸時代、人々はどう読んだか
    第4章 江戸時代、知らぬ人なし「三国志」―大衆文化に深く浸透
    第5章 近代日本と孔明
    第6章 日中戦争期の「三国志」ブーム

    著者:箱崎みどり(1986ー、目黒区、アナウンサー)
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    投稿日:2019.11.15

  • nonnon04

    nonnon04

    三国志のブックガイド的なものを勝手に期待していたので少し肩透かしでした。漫画やゲームにも言及してあればもっと面白く感じられたのではと思います。私的な三国志ものおすすめは、蒼天航路(マンガ)、北方三国志、宮城谷三国志、ナムコ三国志(ゲーム)、そして正史三国志。あと三国鼎立(フリーゲーム)。続きを読む

    投稿日:2019.10.26

  • luminol

    luminol

    三国志初心者へのガイドブックでもありながら、日本における三国志の受容と変遷をテーマに現代に至るまでを俯瞰する。著者の三国志への愛が全編を貫きつつも、事実や引用資料に基づく研究者の視点で著されており一方的なオタク語りにはならず、また研究論文のような硬さもあまりなく読みやすい。日本における三国志文化の裾野にさらなる広がりを持たせるであろう、新たな三国志研究のスタンダードとも言える。続きを読む

    投稿日:2019.09.08

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