この夏のこともどうせ忘れる

深沢仁, 絵津鼓 / ポプラ文庫ピュアフル
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
6
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2
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ブクログレビュー

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  • morikoyuna

    morikoyuna

    このレビューはネタバレを含みます

    どの夏の話の二人組も全部全部「どうせ忘れる」、そうわかるのは読み手の大半が「どうせ忘れた」人たちだからなのか。きっとそうなんだろうな。忘れきってしまった夏の出来事がいくつもあった気がする。そのヒントというか、かけらがたくさんこの本の中には転がっていて、この夏読むのにふさわしい短編集である気がした。

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    投稿日:2021.08.07

  • なごみーる

    なごみーる

    学生時代に超はまっていた携帯サイトの作者さんが、
    まさかの商業デビューしていたと聞いて、とりあえず短編集をと購入。これからの季節にぴったりだし。
    読んだ瞬間、あーーーー好き!って思った。
    そうそう、この文章が好きだった。
    淡々としていて、だけど耽美で、切なくて、あふれるくらいの思いが読み取れるのに、直接的な言葉は言わない。
    もう最高。
    忘れられないようなひと夏の思い出なのに、
    このタイトルですよ。もう~~~~好き!

    生き残りがめちゃ好きだった。
    高校生の恋愛って「いつか終わる」が前提なところがあって、でもその時は全力で恋をしていて。
    終わりが見えている恋愛って苦しいなあって胸がぎゅっと痛くなった。

    あとがきに、BGMが書いてあって、
    そういえばこの作者さんこういうこと書く人だった~って終始エモかった。
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    投稿日:2021.06.14

  • くち子

    くち子

    すごかった…。どの話も大胆な起伏があるようなのじゃない、むしろすべて静かな話なんだけれど、どれも濃く心に残るようなのばかりだった。

    これどの配信で聞いたか忘れちゃったんですが怪談についての雑談で、「どんなに怖くて、忘れられないって思ってた体験でも忘れる。自分は学生のときに、ある怖い体験をしたことがあったんだけど、実家に帰ったときになんとなく母にそれを話すと『でもあんた、その後であったことがもっと怖かったって言ってたじゃない』って言われたんですよ。自分はそれを全く覚えていなくてね。人って忘れる生き物なんだな〜」みたいなことを誰かが喋っていた記憶があって、それを思い出しました。

    だから、この本のどのお話もタイトルにあるように登場人物たちは忘れていくんだろうなって寂寞とした気持ちになったわ。鮮烈な体験をしたと思ったのに、ぜったいに忘れられないと思ったのに、水で薄めるように時間が経つにつれ、この夏、味わったものを忘れていくんだろう。それでずっと大人になったときにふと思い出して、なんで忘れてたんだろうってなるんだろう。
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    投稿日:2021.04.15

  • ひるあんどん

    ひるあんどん

    「冒険者たち」や「アルジャーノンに花束を」を読んだ時と同じぐらい感動した。

    どれも本当に面白かったが、特に「空と窒息」「生き残り」が面白かった。

    投稿日:2021.04.08

  • Yu-koku

    Yu-koku

    どの短編も、鮮烈な印象を受ける話ばかりで読んでいてとても楽しかった。

    『空と窒息』 『生き残り』 の雰囲気が好き。

    投稿日:2020.05.29

  • みな太郎

    みな太郎

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルと表紙に惹かれて

    短編集だと知らずに読んだ。
    特に良かったっていう感動が得られるよりもその余韻に永遠に浸れるような、でも一生追いつけない感じがした。

    少年少女が欲しかった誰かからの関心を、その夏限定の誰かで埋めるような寂しさと特別感があった。

    登場人物たちにどうしようもなく好きな恋人がいたり、家族関係が円満なら、このような感傷を生むこともないだろうと思う。

    どの話にも受験を控える人物がいて、(もう直ぐに大学生になり大人になる気配があり)勉強をきちんとしていると未来ある若者とわかる描写に、「この夏のこともどうせすぐ忘れる」存在であることを思い起こされた。

    空と窒息
    昆虫標本
    宵闇の山
    生き残り
    夏の直線

    各タイトルのセンスが好き。

    首を絞めないと息ができない可宮
    弟を取り込んでしまった栗栖
    お祭りの日だけ毎年蘇るミナミ
    誰も知らない場所に行ってしまう篠
    物語に出てくるようなアオ

    アンニュイって言うのかな、みんなどこか現実を生きていないみたいで、(実際に幽霊もいるけど)その危なさが作者の言う強烈な陽射しと得体の知れない影を形作ってた。

    大学を卒業する今、完全に大人になる前に自分の高校生の時に感じた永遠を思い出せて、まだ自分は何かを失ってないことを再確認できて良かった。

    ニアBLみたいな少し暗い雰囲気のお話が好きなので楽しく読めた。長野まゆみの小説をより現代チックにしたような感じもあった。こういうの増えないかなあ。

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    投稿日:2020.02.27

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