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長野まゆみ / 講談社文庫 (5件のレビュー)
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総合評価:
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けこ
このレビューはネタバレを含みます
どのお話も少しずつ違和感があって座り後ごちの悪さを感じながらも読んでいくと、ん、え、どういうこと?と、理解できない展開になって、最後はぞわっとする。 私の思い込みからなのか、想像、想定の状況とは全く違う、もう世界線が変わってしまったような展開がいきなり飛び込んでくる。 印象に残ったのは、双子の話と、郊外に家を買った若い夫婦の話。どちらもぞわっとする感覚がよかったです。 長野まゆみさんの初期作品はほぼ読んでいるのですが、幻想的な初期作品の舞台が現実になるとこんな感じになるのかなと思いました。
投稿日:2023.06.29
萵苣(chisya)
少年アリスの頃から幻想系だけ読んでいたので、こういう話も書くようになったんだなあとしみじみ。 ほのかな毒が前面に出てきた感じ。わりと好き。
投稿日:2022.07.13
ちゅーちゃん
現代が舞台の不可思議な話9編。 タイトルも記号など変わったものばかりで今までの作風とかなり変わっている。 記憶や性が倒錯しているのは健在で、大体ケムに巻かれて終わるのでふわふわした読後感。 人の見方…が少々意地が悪い(特に女性に対して) 「●クロボシ」は従来のパターンならナギサとフルサトは双子ではなく同一人物だと思う。 続きを読む
投稿日:2021.08.11
しゅうこ
最近の長野まゆみ、作風が変わってきてるけどこれめちゃくちゃ面白いやないか。今までは何となくクセが強くてお勧めとかしたことなかったけど、これなら人にも勧められる気がする。 ストンとおちてたり、いろんな人が出てきたり、不思議なことがあったりっていうのは江戸川乱歩とか夢野久作ぽい感じがするようなせんような…モチーフが似とるんやろなあ。 おちてない話もあるし、ややこしくなっただけの話もあるし、おちるとこそこかい!て突っ込みたくなる話もあるけどどれも面白いよ。 双子とか、異性装とか、多重人格とか、そういうのが出てくるのよ。めっちゃ面白いやろ。 あとWCの冒頭はわろた。
投稿日:2020.02.12
あまぐも
+++ カフェで、ファストフードで、教室で、ケアホームで、一見普通の人物が語りはじめる不可思議な物語。一卵性双生児、夢の暗示、記憶の改竄、自殺志願者など、ちりばめられた不穏なモチーフが導く衝撃の結末。…読んでいるうちに物語に取り込まれ、世界は曖昧で確かなことなど何もないと気づかされる戦慄の9篇。 +++ どれもが一筋縄ではいかない物語である。激することもなく、淡々と語られていて、概してその内容もその辺によくありそうなことだったりもするのだが、なにかがほんの僅かずつ不穏で、現実に生きている世界とは角度がずれている感覚なのである。そうしてふと気づいてみれば、まるで普通でもありがちでもない、不可思議な世界に迷い込んでいるのである。劇的な転換はなくても、ごく些細な認識のずれが、進んだ先では大きな亀裂になっていることにあとから気づかされるような心地である。そしてそれがなんとも心地好い一冊でもあった。続きを読む
投稿日:2019.09.05
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