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福澤徹三, 糸柳寿昭 / 講談社文庫 (20件のレビュー)
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茶菓子
怪談集って初めて読んだけど、取材しながらコツコツ怖い話を集めていく経過も知れて、結構面白かった。以前読んだ『残穢』は完全に小説だけど、あれの内容を軽くした、ルポバージョンって感じ。
投稿日:2024.04.03
ちよ
「怪奇小説好きは、結局怪奇実話に落ち着く」とも言われる。言い換えれば「ホラー好きは怪談実話にたどりつく」というところか。 怪談師の大家・I川御大は「創作している」ことを公言しているが、確かに聞くと小泉…八雲や小川未明が元ネタだというものがわかる。実話怪談と名がついていても、読むとどこかで聞いたパターンというのも少なくない。 しかし、怪談社や彼らが出演する番組で語られる実話怪談は独特なものがかなり多い。 この本も水辺の幽霊・井戸は恐ろしい・事故物件の怪という怪談の定石もありながら、「発想が鋭すぎる」、特異な実話怪談がメイン。 取材で得た話、伝聞のため、はっきり怪異が描かれないことも多いし、何があったのかもわからないこともある。 怪談自体は曖昧模糊としている、しかし怪しげな物件は目の前にある、怪異ははっきりわかるのに原因があやふや、怪談の予感がありながらも又聞きどころか通行人の電話という曖昧さ等々…アンバランスがむしろリアリティに溢れていて楽しい。 某地域での怪異を集めると、朧気な全体像が見えそうで見えない、何かしらの繋がりらしきものがありそうな気がする、という感覚は、柳田国男の民俗学論のよう。 映画や心霊ドラマのようなわかりやすい恐怖ではないけど、じんわり怖い。これぞ実話怪談! そういえば、本書でも紹介されてるお笑い芸人がMCの怪談番組を好きで見ているのだけれど、そこで語られる怪談もやはり唯一無二のものが多い。 そんななか、ある人が語った話が古典怪談の焼き直しのような内容だった。ここまで見ていると「聞いたことのある話」はむしろ浮いていたのだが、「それに似た話がありますね」としっかりつっこんでいた怪談社サイドがすごく印象的だった。やっぱり古典や伝承も押さえているお二人なのだなと感心した。 続きを読む
投稿日:2023.11.27
ちびむく
取材をしていく形式で進んでいく内容。一話一話が短いので隙間時間にピッタリな1冊です。涼しくなりたい夏の移動時間にオススメ
投稿日:2023.09.27
Chacha
事故物件は事故物件を呼ぶ。 霊は霊を呼ぶ。不思議な話だよね〜。 実際に取材した話ということで オチがなかったりもするけれど、そこがまた絶妙にリアルでよいのかも。 「底喰川」なんかゾッとして良い。 … オチのある作品を読みたいなら他の創作物を読むことをオススメ。 この作品はリアリティなので…続きを読む
投稿日:2023.08.03
みそしる
怪談モノは往々にして過度な味付けがされていくので興醒めすることも多いけれど、この本は一貫して誠実な書きぶり。幽霊がいる/いないが重要なのではなくて、怪談話の語り手として信用出来る/出来ない問題が怖い話…界隈にはあって、「あの芸人の話嘘ばっかじゃねーか!」みたいなこともよくある。その点においてはとても好感を持った。 ただ、だからこそ本で読むと地味というか怖すぎないというか、そのあたりワガママな読者ですみません。続きを読む
投稿日:2023.05.15
美穂
ノンフィクションだからか怖すぎず、でもノンフィクションだからこその気味の悪さや後味の悪さがあって面白かったです。 怪談師の方の、怪談との距離の取り方が、絶妙だなと感心しました。
投稿日:2022.07.03
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