【感想】福袋

朝井まかて / 講談社文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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ブクログレビュー

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  • shigenobu

    shigenobu

    久々に昨年末本屋さんに行って、お正月に読もうと思って買った「福袋」。
    朝井まかてさんは贔屓の作家なので、タイトルだけで...
    庶民の暮らしは切ないね、笑いのなかにも哀しさが溢れてる。

    投稿日:2024.01.13

  • 斉田百百

    斉田百百

    朝井まかてさんが好きで読みました。時代モノの世界が好きな人にはおすすめです。個人的には晴れ湯と莫連あやめが作者らしくて面白かったです。莫連流が自分の頭の中でしか想像できなくて残念です。短編集だと知らずに読んでしまったので、物足りない感があるので⭐︎3です。続きを読む

    投稿日:2023.12.16

  • くらしを支える

    くらしを支える

    時代小説短編集。暗い話はない。

    ① ぞっこん
     付喪神の話
    ②千両役者
     なかなか売れない役者と贔屓の唐辛子屋の話。
     これから…!って時に話終わっちゃう。
     なんかちょっと物足りない。
    ③晴れ湯
     目まぐるしく働く湯屋の一人娘の話。
     店の切り盛りと事件と家族関係と、みたいな
     朝ドラ的な話。綺麗な終わり方で良い。
    ④莫連あやめ
     女たちのファッションを絡めた争いの話。
     友情ファッション家族関係…いくつかの話が
     並行で進むけどどれもちょっと物足りなさがある。
    ⑤福袋
     大食い故に離縁され出戻った姉と欲深い弟の話。
     たくさん食べつつグルメの姉の食べっぷり楽しい。
     最後は弟に罰が降るし姉は大食を生かす職に就く。
    ⑥暮れ花火
     絵師と笑絵(春画)の話。
     今までの話とはちょっと雰囲気が違ってエロス。
     男に傷つけられた女が過去を乗り越えて
     誠実な男と新しい恋に進むみたいな話。
    ⑦後の祭
     江戸の大きな祭りを取り仕切る事になった町役人。
     祭りが始まるまでのドタバタと始まってからの
     賑やかなどんちゃん騒ぎ(一方運営は駆け回る)、
     そんな雰囲気に没入できて楽しい。
     最後には納得いかない。前半がいいだけに残念。
    ⑧ひってん
     自由気ままなその日暮らしの男の分岐点の話。
     ひょんなことから商売の才が芽を出し
     その日暮らしから立派な商人になる話だけど、
     なぜか寂しさや切なさみたいな、漠然とした
     もう戻らないあの日々を思わせる。
     貧しかったけどあの頃も楽しかったよねという。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.28

  • はるぽんぽん

    はるぽんぽん

    可愛くてしみじみする江戸情緒あふれる短編集
    銭湯の女の子の話が一番好きかな
    ラストの両親の会話で心がぐっともっていかれた

    投稿日:2022.09.07

  • 葉月

    葉月

    読んでいる時はどうなるんだろうかと気にはなるけど、私には少し難しいみたいです。
    あとの印象、余韻があまりないです。

    投稿日:2022.06.15

  • かおるひめ

    かおるひめ

    江戸を舞台の、人情溢れる庶民の生活を描く、8つの短編。
    ぞっこん・・・お互いがぞっこんになった“筆”と文字職人の歩み。
       お上の動向に左右されながらも強かに生きる、人々の姿。
    千両役者・・・大部屋役者の花六と、贔屓で通う辛子屋の太之助。
       迎えるのは大どんでん返し。そして、一か八かの大博奕へ。
    晴れ湯・・・湯屋の娘・お晴。好きな稼業を手伝う中、知るのは、
       客の皆に愛される湯屋の事。父母の関係と自分への想い。
    莫連あやめ・・・出来の良い兄嫁に心乱される古着屋のあやめだが、
     親友を貶めた高慢な娘たちとの諍いが。それを救ったのは・・・。
    福袋・・・大食漢で離縁された乾物屋・濱屋のお壱与。
       弟の佐平は姉を大食い大会に出場させて、賞金をせしめる。
       それは己の目論見のため。が、福袋。福が去ったら、空袋。
    暮れ花火・・・羽裏の絵師・おようは、辰巳芸者の美代次から笑絵を
       注文されるが・・・フラッシュバックの如きの過去の出来事。
    後の祭・・・神田明神の「お祭掛」になってしまった家主・徳兵衛。
      番狂わせはあれど奮闘する。町の衆も。神様も?
      そう、祭りってのは楽しむもんだ、あたしらの天下祭だ!
    ひってん・・・生業の無い卯吉と寅次が、人助けで貰った櫛を売る。
         商いの思案に目覚める卯吉。時が過ぎ、商人として
         歩む彼の心に浮かぶのは、ひってん長屋の想い出。
    江戸には様々な生業がある。
    それらに携わる人々の喜怒哀楽と生活を描く、人情溢れる短編集。
    江戸の庶民の生活には生業があります。
    順風満帆もあるし、努力を重ねるものもある。
    だが、何かをきっかけにして、多大な変化が訪れることもある。
    大御所・家斉、老中・水野の質素倹約、北町奉行・遠山の登場。
    時代の風潮の変化もさることながら、人の関わりや縁も同様。
    その変化の中での、喜怒哀楽溢れる人々の生き方が描かれています。
    場所は江戸。江戸っ子の胸をすく鯔背な言葉は心地よく響き、
    変化に対峙する心根には、粋を感じることも。
    そして江戸の情緒溢れる詳細な、暮らしの情景描写の見事さ。
    神田祭の熱量の凄さは行間から迸るほどの熱さでした。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.17

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