【感想】文庫 沈黙の少女

ゾラン・ドヴェンカー, 小津薫 / 扶桑社BOOKSミステリー
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • hamabooks4649

    hamabooks4649

    「きみ」「わたし」「彼ら」この3つのパートを繰り返し物語が進む。冒頭の「きみ」で何が起こったの???と引き込まれる。
    「きみ」で語られる登場人物の謎が解き明かされる時、その状況に唖然とする。
    原題は「STILL」。ぴったしだ。続きを読む

    投稿日:2023.08.04

  • mario3

    mario3

    このレビューはネタバレを含みます

    2年ほど前に書評をみて、気になっていた本をようやく読んだが、後味が悪い。
    ペドフィリアがまず受け入れられない、子供の誘拐も殺人ゲームも読んでいて辛かった。

    パパの場面はたしかにショックだったけど、話題になったほど、自分には響かない本だった。
    ラジオ、というのはひっかけだったのね。
    ずっと犯人だと思っていた人たちがただの模倣犯だったというのも拍子抜け、、、。
    主人公だけが何も知らない世界。

    ペドフィリアのおじさんの一人が、自分も子供の頃に被害者だったというのは苦しい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.07.17

  • hosinotuki

    hosinotuki

    実際にこんなカルト集団のような者が存在したらと想像するだけでも怖い.3つのパートで進行しながらだんだん真相に近づいていくところは格調高い文章の力もあって怖いもの見たさでワクワクするところもあったが,最後のきみであるルチアにとって希望のある幕切れとも言えるが,なんら邪悪で自分勝手な存在は失われていないのがなんとも後味の悪い読後感になった.続きを読む

    投稿日:2019.12.01

  • 小春

    小春

    誘拐後に保護されてから6年間沈黙を続ける少女「きみ」と、企みをもってあるグループに接近する「わたし」、狩りをする「彼ら」の行動が交替で語られ、事件の真相が明かにされていく。

    3つの視点から俯瞰するように静かに語られる口調こそ穏やかだが、中身は緊迫感とともに不穏な空気をはらんでいる。なぜこの作品を図書館で借りたのかは忘れたが、徐々に邪悪な狂気が満ちてきて、私には苦手な展開が予想され途中で投げ出そうかと思ったほど。

    そして終盤、「驚愕の真相」が提示されると、確かにそれまでの前提は根底から覆される。
    でも、すべてを理解したうえでも肝心な予測不能の設定そのものに現実味がないため、巻末の解説者が言うほどのおもしろさは感じられず、読み終えてからも鬱々としたイヤな気持ちはちっとも晴れなかった。
    続きを読む

    投稿日:2019.11.21

  • 魚雷屋の読書録

    魚雷屋の読書録

     最後まで読むと、ある部分を読む返すことになるだろう。「わたし」、「きみ」、「彼ら」の三つの人称で語られる物語は、鬱展開で胸くそが悪くなる。でも、先を読みたくなる作品。裏表紙には、「黒々とした衝撃が胸を貫き、腹を震わせる」とある。そうとおり。続きを読む

    投稿日:2019.11.17

  • Shion.K

    Shion.K

    この底なしの邪悪感はなんだろ。
    誰も彼もに、いろんなものが欠けてるよ。

    このラストは、救いがあると言っていいのかな。
    ちょっと読了した人と小一時間くらいビール飲みながら話したい気分。

    投稿日:2019.09.29

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