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内館牧子 / 講談社文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
くっちゃね村のねむり姫
世界の秩序が変わってしまうかもしれない時代に。。。
原爆に関する小説や映画、ドラマは数多くあります。この作品も一度ドラマ化されたことがあるようですね。内館牧子らしく、そのまま映像化できるような展開と色彩感覚にあふれていました。 原爆が投下されるま…での少女達の日常が描かれていきますが、そのストーリー展開は、井上光晴原作を映画化した黒木和雄監督の「TOMORROW 明日」と同じようなスタイルでした。もっとも、あっちは舞台が長崎でありましたし、こちらの小説は戦争中の日常を描きながら、時折「そのときアメリカでは。。」と、あちらの実態が挿入されるところに違いがあります。 はたしてアメリカだけが悪いのでしょうか?沖縄が陥落し、日本中が空襲を受け焼け野原になっているにもかかわらず、いつまでも敗戦を認めなかったのは誰でしょうか。いつも犠牲になるのは弱い立場の人で、それを強いるのは安全な所で指示だけ出している輩ですな。 人はどんなに苦しくとも、明日があると信じているからこそ頑張れるものでしょう。その明日を一瞬にして大勢の人間から奪ってしまう核兵器を生み出してしまったことは、誰が考えても人類最大の汚点でしょう。しかし、非人道兵器とよく表現されますが、では人道兵器って何なのさ、と問いかけたくなりますね。 このレビューを書いている今、ウクライナでは戦争が起こっています。ロシアはシリアにて志願兵を募っているそうな。そしてシリアの人達は、ロシアのためではなく生活のため志願するそうな。何ということが世界では起こっているのでしょう。 今は亡き私の父は、大正13年生まれ、徴兵により満州で工兵として戦いました。一方、まだ健在の母は、昭和5年生まれ、二人とも戦争によって青春を奪われた世代です。一番大切な時期を戦乱の中に身を置かざるを得なかった人間は、その後の人格形成に大きな影響を与えたことは確かな事実として実感します。 私は勿論、内館牧子さんも、戦争を知らない世代です。第二次世界大戦が終わって、そもそもこんなに長く日本に戦争がないこと自体が、本当は不思議なことなのかもしれません。戦争を知らないことは、どうしようもありませんが、戦争を知ろうとしない世代にはなってはいけませんね。続きを読む
投稿日:2022.03.30
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bovupi
戦争物の小説です。 長崎・広島におちた原爆の酷さ、哀しさを綴った小説です。 これみて私 いっぱい原爆のことしったよ 一回は見たほうがいいとおもう。
投稿日:2006.10.04
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