【感想】小説 アルキメデスの大戦

佐野晶, 三田紀房 / 講談社文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
2
4
6
1
0
  • 小説の主人公の決断に乾杯

    映画も良かったけど、テンポのいいストーリー重視の映画と違い、主人公櫂直と父とのやりとりが所々に挿入され、物語に厚みを加えているのがいい。数学を武器にモンスターとなるか、数学を愛し平和のために使うのか、主人公の最後の選択に父親の存在が大きく影響しているのは間違いない。映画では描かれていない後日談も加わり、映画とは違う結末が楽しめる。それにしても、大里造船の社長はどう考えても鶴瓶以外思いつかないぐらいのはまり役だ。続きを読む

    投稿日:2019.08.30

ブクログレビュー

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  • süni

    süni

    このレビューはネタバレを含みます

    他の方の感想を見ていると、映画とは少し結末が違うみたいなのでそちらも観てみたいなと思いました。巨大な戦艦が「大和」だということにワクワクしたし、日数が沈没までのカウントダウンだったなんて、、、。1日で読んじゃいました。

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    投稿日:2023.09.05

  • 43street

    43street

    これは先に映画の脚本があって、それを小説化したみたいですね。
    2時間程度で終わる物語、だから小説の内容も薄くて、1日で読み終えちゃえます。

    第二次世界大戦直前、日本海軍は軍事力を高めるべく、巨大戦艦か空母の建造を計画するが、戦艦派と空母派に分かれる。
    山本五十六率いる空母派はこれからの戦争は航空力だと説き、戦艦派は日本の象徴を示すべきと説く。
    問題は建造費で、より多くの戦闘力や操縦力を必要とする戦艦が高いはずなのだが、空母派はその予算額で負けてしまう。
    そこで登場するのが、数学の天才である主人公。
    理論的にその金額では作れず、高波を受けたら沈没すると論破するという物語。

    マンガみたいで面白いですよ。
    ちなみに私は映画は見ていません。
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    投稿日:2023.03.30

  • カティ

    カティ

    映画になってたのは知ってましたが、まだ観てなかったので、原作を読んでみました。日本が戦争への破滅の道をまっしぐらに進んで行く様子や、軍部内での対立、戦艦にかける製作者の思いなど、多面的な視野で描かれてました。続きを読む

    投稿日:2022.08.02

  • sueone

    sueone

    同名漫画の小説版。漫画は連載は知っていたが、毎週立ち読みするようになったのはつい最近から。天才的な数学力を、造船設計の不正を暴くことに活かされるが、漫画版だと外交交渉にも発揮されているようだ。

    投稿日:2020.07.02

  • ヒボ

    ヒボ

    このレビューはネタバレを含みます

    本書は、映画「アルキメデスの大戦」(原作・三田紀房 脚本・山崎貴)を原案として、著者が書き下ろした小説です。

    菅田将暉主演で気になっていたが、まだ観ていない映画の小説版との事で手にして一気読み。

    映画を観られた方からは特にエンディングの違いについてのコメントを見受けられるが、観ていない私にはわからない(苦笑)

    数字はウソをつかない。

    その信念の下に巨大戦艦の建造を数学の力で止めようとする若き天才数学者「櫂直(カイタダシ)」の物語。

    時は1933年、次なる旗艦の建造計画の中で海軍上層部内で巨大戦艦派と空母派の争い。

    気持ち良いぐらいサクサク読み進められたが、結果的に海軍内での争いに勝者はいない。

    これが戦艦大和の建造秘話ならばその背景は勝ち目の無い戦に向かう為の心の拠り所とし建造された大和はあまりにも悲しい。

    ある種の切なさを感じたのは私だけではない気がします。

    説明
    内容紹介
    今夏注目の感動大作「アルキメデスの大戦」小説版!

    一九三三年。次なる旗艦の建造計画をめぐり、海軍上層部は対立していた。巨大戦艦建造を標榜する戦艦派の計画案に、数字上の虚偽を疑う空母派は、ある数学の天才に不正を見破らせようとする。数学の真理は、巨大戦艦―大和―の建造を阻止できるのか? 大日本帝国海軍が歩んだ激動の時代を、美しき若き天才数学者・櫂直の生き様を通して描く感動作。

    ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
    映画「アルキメデスの大戦」
    主演・菅田将暉
    監督・脚本・VFX 山崎貴(「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」)
    原作・三田紀房
    2019年7月26日公開!
    ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


    内容(「BOOK」データベースより)
    一九三三年。次なる旗艦の建造計画をめぐり、海軍上層部は対立する。巨大戦艦建造を標榜する戦艦派の計画案に、数字上の虚偽を疑う空母派は、ある数学の天才に不正を見破らせようとする。数学の真理は、巨大戦艦「大和」の建造を阻止できるのか。帝国海軍が歩んだ激動の時代を、若き天才の生き様を通して描く感動作。

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    投稿日:2019.12.12

  • tomohix

    tomohix

    映画をもとに書き起こしたもので、映画を見ているくらいの展開の速さと分量。重厚ではないけれど、ハラハラさせる読ませどころが数多くあり、面白かった。
    正しさ・美しさも大事だけれど、目的を見失ってはいけないのだなあと改めて認識した。

    また、間違っていることは、たとえ立場が低くても責任を持って指摘することが重要で、指摘された場合は感情的に切り捨てるのではなく、誠実に検討する姿勢も失わないようにしたい。
    続きを読む

    投稿日:2019.10.14

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