悪の五輪

月村了衛 / 講談社
(14件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • inumaro

    inumaro

    まず、タイトルがいい。「悪の五輪」。有象無象のクズどもが五輪マネーのおこぼれにあずかろうとするさまを、これほど簡潔に示したフレーズはない。日本の過去の風景であり、目の前で起きている現実でもある。

    れから、映画への偏愛がいい。アウトローの世界にすら違和感を抱えて、映画館の暗闇に居場所を得る主人公に自分を重ねる映画好きは多いだろう。

    キャストがいい。児玉誉士夫、花形敬、永田雅一――戦後から高度経済成長期の日本を闊歩した化物が、次から次へと登場し、主人公を五輪をめぐる狂騒と陰謀と腐敗の渦に巻き込んでいく。

    前作『東京輪曲』に続く昭和史物だが、本作の根底には日本社会への怒りがある。まったく同意だ。なにオリンピックなんて浮かれてんだよ。それにたかってるだけじゃねえか。
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    投稿日:2019.07.12

  • kumasank

    kumasank

    オリンピックの記録映画に係わった映画好きのヤクザの話。実在の人物を交え、話は進んで行きますが、結果は苦いものに。オリンピックを控えたこの時期の出版であることに、作者の意図を感じる。作品としては東京輪舞の方が良かったかな?続きを読む

    投稿日:2019.07.04

  • sugahata

    sugahata

    時は戦後、東京五輪開催前夜。戦災孤児、映画好きのやくざ稀郎は、オリンピック記録映画監督の人選をきっかけに興行界でのし上がろうとするが…。任侠団体、右翼、同和団体、宗教団体、大物政治家等の間を巧みに動き企ては成功するかに見えたが…。外れなしの作者さんのはずが本作品はただの失敗やくざ小説だった…続きを読む

    投稿日:2019.06.30

  • ごみつ

    ごみつ

    実在の人物がたくさん登場するので臨場感がある。東京オリンピックの裏にこんな利権争いがあったんだな・・。今、「いだてん」見てるので悲しい気持ちになる。

    投稿日:2019.06.28

  • ao-neko

    ao-neko

    過去の東京五輪の記録映画を巡って繰り広げられる謀略を描いたクライムサスペンス。現代でも東京五輪で浮かれているけれど。当時も浮かれている裏側でこんなことが起こっていたのだと思うと……なんだか暗澹とした気分になってしまいます。実在の人物も多く登場するので、さあこれはどのあたりまでがフィクションなのでしょう。
    とにかく、スポーツマンシップのかけらもない利権争いの数々にはうんざり。ものすごーく皮肉な感じはします。でもこういうのはどこでもありそうな気がするなあ。
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    投稿日:2019.06.19

  • breadandbook

    breadandbook

    翌年に東京オリンピックを迎える1963年。映画好きなヤクザ人見稀郎は親分よりあることを頼まれる。オリンピック映画を監督することになっていた黒澤明は降板し、その後釜として錦田という中堅の監督にさせようと。人見は映画興行界を一人爆進する。多方面より横やりが入る、利権が絡み合い、監督は誰の手に。
    戦後の復興、昭和を舞台に、実在の人物も絡めていますね、それが真実味を帯びさせているし、オリンピックの影ドロドロ、目が離せませんでした。人見の映画愛、一人突き進む姿、ハードボイルドでなかなかヤクザっぽくないね。楽しめました。時代なのかなあ。私はその時は知らないけれど、そういう時代なんだと物語の世界だけれど想像しつつ味わえました。オリンピックには、悪が潜んでるんだって、今回はどうなんだろうね、
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    投稿日:2019.06.11

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