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斉藤洋, 杉浦範茂 / 児童文学創作シリーズ (215件のレビュー)
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はな
ルドルフ(というのはネコなんですが)は、迷い込んだ場所で人間の文字を覚え、「教養」のあるネコになろうと奮闘します。ネコたちが「知識にたいするぼうとく」とか「絶望はおろか者の答え」なんて会話をしています…。おもわずクスッとしてしまいましたが、ごめんなさい、ネコに失礼ですね。続きを読む
投稿日:2024.04.14
ぴー
小学生の時に読んでいたのを思い出して読み返してみました。部分部分だけ覚えていた内容が繋がって、そして心のあたたまる本だなぁと思いました。 子供が読んでも大人が読んでもいいなと思える本ってすごい。この本…に戻ってきて人生や考え方の基本があるなぁと思い返せました。続きを読む
投稿日:2024.03.14
みかん
私が一番面白いと思ったのは、イッパイアッテナという名前です。少しの勘違いで、イッパイアッテナという名前になってしまった、イッパイアッテナ。そこからルドルフの冒険が始まるのが、面白いです。ある理由で岐阜…から東京に来てしまったルドルフは、イッパイアッテナと一緒に過ごすが、、、という感じのところで興味が引かれました。続きを読む
投稿日:2024.03.07
ひらひら
小学二年生の子供が読みたいと言って図書館でかりてきた。 児童文学だと思ったら、間違って小説をかりてしまった。 ついでに読んでしまったのですが、なかなか面白かった。 ルドルフが天真爛漫の猫、純粋だから…イッパイアッテナの名前を勘違いしちゃう。 そのまっすぐな心を、イッパイアッテナは好きになっていき、友情が深まっていく。 ルドルフの旅立ちに、イッパイアッテナが嫌いな犬に頭を下げてまで門出を祝おうとする気持ちがいいな。 まだ続きがあるようなので、読んでみようと思います。続きを読む
投稿日:2024.01.31
ひつじ雲
魚屋のおじさんに追いかけられ、トラックに乗ってしまったねこのルドルフ。気づいた時は見知らぬ街でした。そこには賢くてめっぽうケンカの強いボスねこイッパイアッテナがいて…。魔女のおばあさん、くま先生、飼い…ねこプッチー…、出会いや体験を通して、大事なことを学んでいくルドルフ。ふたりの(ねこの)友情にジンワリします。ルドルフは大好きな飼い主のりえちゃんの元へ戻ることができるでしょうか?続きを読む
投稿日:2024.01.30
Macomi55
この本は猫が書いたらしい。 読んだ娘がそう言っていたのを聞いて、「んなワケないやろ!!」とバッサリ切っていたが、プロローグからやられた。 「ねこに字が書けるわけがないって、そう思ってるんだろう。人間っ…てやつはいつもそうさ。なにか、めあたらしいことをきくと、すぐにうたがうんだから。むかし、コペルニクスって人が、太陽が地球のまわりをまわっているんじゃなくて、地球が太陽のまわりをまわってるんだっていったとき、やっぱりみんなはすぐに信じなかったそうだし、なかにはそれを聞いて、ゲラゲラわらったり、かんかんにおこったりした人もいたそうだよ。」 そりゃ…そうだ。今までの常識を覆すことをバッサリ切るのは、「コペルニクスの発見」をゲラゲラ笑った民衆と同じ。それを猫に教えられるなんて! そして、それを人間に教えられる猫はなんて「キョウヨウ」があるのだろう! この本の主人公で著者の「ルドルフ」は黒猫。子猫の時に魚屋からシシャモを盗んで追いかけられた時にトラックの荷台に隠れ、そのまま一晩乗ってしまい、自分の住んでいた町から遠く離れた東京都江戸川区に来てしまったのだ。 飼い主の町から遠く離れ、途方に暮れていたルドルフを助けてくれたのは、強そうなトラネコ。名前を聞くと「俺のなまえは、いっぱいあってな」と言うので、ルドルフはそのトラネコの名前が「イッパイアッテナ」だと思い、そのまま呼ぶことになった。 イッパイアッテナは今は野良猫で、他の飼い猫たちからは怖がられる存在であったが、同じ立場となってしまったルドルフには優しかった。人間と上手く付き合って餌をもらえる方法など色んなことを教えてくれた。イッパイアッテナには「キョウヨウ」があったから。何故かというとイッパイアッテナが野良猫になる前の飼い主はイッパイアッテナに文字を教えてくれたので、イッパイアッテナは本を読むことが出きたのだ。 そして、イッパイアッテナもルドルフに文字を教えた。小学校の校庭の砂に何度も何度も前足で書いて。ひらがなとカタカナをルドルフが覚えるとイッパイアッテナはルドルフを連れて休みの日の小学校に忍込み、教室の学級文庫の本を取り出して、図鑑などを見せて勉強することを教えた。 夏休みのある日、小学校に休日出勤していた「クマ先生」に小学校の職員室に入れてもらい、そこのテレビに写っていた町の景色がルドルフの故郷であったので、ルドルフは岐阜から来たことが分かった。そしてある日、商店街の岐阜へのバス旅行のポスターを見て(字が読めたから)、そのバスに忍込めば、ルドルフが帰れること、そして、やっと飼い主のりえちゃんに会えるという目処がついた。 そしていよいよバス旅行の前日、明日はイッパイアッテナとお別れしてルドルフは岐阜に帰るという日、イッパイアッテナはルドルフへの餞別に喜ばせてあげたくて、ある計画を立てたのだが……。 動物たちの友情と飼い主との再会のための冒険。昔観ていた英会話教材の「リトル・チャロ」を思い出す。 この童話、思っていたよりも古く、1987年に第一版だった。イッパイアッテナはルドルフに「どの家にもある」漢和辞典や百科事典の使い方を教え、ルドルフが岐阜に帰ってからも勉強を続けられるように励ましていたが、今は漢和辞典はどの家にもある本ではないだろうな。今なら彼らはどんな生き方をするだろう。 続きを読む
投稿日:2024.01.02
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