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伊藤智永 / 講談社現代新書 (4件のレビュー)
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総合評価:
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shihohkan
このレビューはネタバレを含みます
2019.05―読了 毎日新聞の編集委員兼論説委員という伊藤智永の著 講談社現代新書-「平成の天皇」論- この4月20日発行だから 平成から令和への移行期を、まさに狙い撃ちしたかのような出版だ 全体としてはとても☆5は献上できないが 第二章「退位政局は続く-保守政治vs.天皇の深層」は 50頁ほどの文量だが、生前退位の<おことば>から始まった 皇室と安倍政権とのほとんど表沙汰にはならなかった確執のさまが、事細かに描かれており なかなか面白く、ズンと読み応えがあった その意味ではオススメ本だ
投稿日:2022.08.31
ドラソル
文字通り、平成の天皇論について。 天皇陛下の言動と、それを取り巻く政治的な動きについて。 右寄りと言われる安倍政権も、別に天皇に対して尊敬の念があるわけではなく、政治的に利用していること、また明仁天…皇はそれと必死に対峙してたということがよくわかった。続きを読む
投稿日:2020.10.12
ippoisan
古事記の入門書を読んで天皇に関する本を読んでみたくなったので図書館で借りてみた。 平成の天皇は旅する天皇だと著者はいう。確かに、天皇はじっと座すイメージだ。阪神淡路大震災でひざまづいて被災者に寄り添う…姿を見て、民に寄り添える人たちなんだと子供ながらに誇らしくなったのと同時にそうする人たちなんだという常識が身についたのを覚えているが、それは平成天皇特有のものだ。 象徴になるためにどうするかを皇后と一緒に考え実践したという点も今までのイメージとは違って非常に興味深く読ませてもらった。 でも、親しみ深いところがやっぱり平成天皇のいいところだと思う。天皇在位三十年記念式典で読み間違いを皇后に正されて「失礼、どうもね」と感謝する天皇をYouTubeで見たが微笑ましかった。 政治、神社と皇室の関係の章は筆者がこれでもかというぐらいに政治、神社を批判するためにいらない形容詞がいっぱいついて読みづらいのだが、それ以外に関しては世間知らずの私は勉強、参考になることが多かった。もっと古くの天皇の歴史、日本の歴史を勉強したいという意欲が湧いてくる本。続きを読む
投稿日:2019.12.16
akane17soccer
国民に対して、会釈をするにとどめた昭和天皇と 手を振り、対応する上皇陛下。 だ、である体を使い続けた昭和天皇と です、ます体に変えた上皇陛下。 何となく世相というか時代というか、 それぞれのカラー…が出てて おもしろいなあと。 そして、やっぱり 平成に生まれて、育ってきた 私の感覚としては 上皇陛下のビリーフと通ずるものがあって 今後とも推していきたい気持ちでいっぱい。 おことばの中でも出てきてたけど、 自分の人生を「旅」って表現するところとか 式典の挨拶のたびに毎年、推敲して 表現変えたり、修飾語句増やしたりしてるところ、 言葉を大事にしてるのがすごい伝わってくるし、 控えめに言って推せる。 ほんわかしてる雰囲気とかも あいまって、大和言葉が似合うなあって ぼんやり思ってただけやったけど、 この本が多角的に言語化してくれてて おもしろかった。 個人的には 「おことば」分析の章が 自分の専門とも重なってて好き。続きを読む
投稿日:2019.08.01
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