【感想】未来のセックス年表 2019-2050年

坂爪真吾 / SB新書
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
2
2
2
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 砂肝

    砂肝

    さすが坂爪さん。性の未来予測をここまでかというほど勢いよく書いていて、読んでいて気持ちがいい(著者本人もワクワクしながら書いたのが伝わる)。面白いあまり止めることなく一気に読んでしまった。

    どの予測もSF的でありながらも、実例を交えながらいかにして浸透していくかまで圧倒的な説得力で書かれている。特に「性のバリアフリー化」「AVシンギュラリティ」は、キャッチーなフレーズであるだけでなく、しっかりと考え尽くされていて、テクノロジーが性生活をポジティブに変えるいい例だと思う。性というものがより自由に、明るくなっていくことが感じられて、早くその時代来ないかなぁ、といった感想。

    ただ、ちょうど今日(2020年10月)緊急避妊薬が薬局で買える発表がされていて、良い意味で予測が外れている(2028年と予測していた)。これは著者自身も「予測が外れた」とツイートしていた(悔しがりながら嬉しそう)。もしかすると、思っている以上に性の進化は早いのかもしれない。これからに期待。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.08

  • shotaronohon

    shotaronohon

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルだけをみるとフィクションものかと思ったが
    読んでみるとそれなりの裏付けがあるように感じた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.04.05

  • tatsuki

    tatsuki

    このレビューはネタバレを含みます

    「テクノロジーの進歩」「人口減少」という確約された未来を前提に、性にまつわる社会問題に取り組む著者の集大成。

    ‐‐年表‐‐
    2019年‐「パパ活女子大生」がキャンパスに溢れかえる
    2020年‐単身の高齢女性が「ジジ活」を始める
        ・40歳の壁の突破
        ・「閉経女子」が過半数を突破
    2021年‐「アダルトコンテンツ難民」の高齢者が街をさまよう
        ・決済難民に陥る高齢者が続出
        ・ヌードローンの魔の手にかかる融資難民が増加
    2024年‐未成年の「フェイクポルノ」がネットで拡散される
    2025年‐セックスレスの夫婦がマジョリティになる
        ・女性向け風俗店の増加
    2027年‐女性嫌悪VS男性嫌悪の戦争が泥沼化
    2028年‐緊急避妊ピルが薬局で買えるようになる
    2029年‐同意のないセックスが犯罪になる
    2030年‐地方都市からデリヘルが消える
        ・デリヘルが成り立つ人口規模は約8万人
    2031年‐Vtubaerが全国の学校で性教育の授業を行う
        ・バーチャル花魁 由宇霧=顔出しのない生身の人間だからこそ伝えられるリアル
    2032年‐障がい者、高齢者のセックスをテクノロジーが補完する
    2033年‐県庁所在地の沖縄化が進む
    2034年‐VR風俗がキャズムを超える
    2035年‐選択的夫婦別姓が認められる
    2036年‐「無料風俗店」「無料ラブホ」が登場。日々の性行為のデータが吸い上げられる
        ・2017年ノルウェー国営放送局が「普通のセックス」を放送。ポルノを「教科書」にしている現状に対する問題提起
        ・データを制した企業がビジネスを制する時代→無料ラブホ(データ収集が目的)
    2038年‐同性婚が認められる。同性カップルも特別養子縁組が可能に
    2040年‐自動化・無盡かの果てに、セックスの「再魔術化」が起こる
        ・ハンドル操作から解放された私たちが、車内ですることは
        ・サービスの提供場所そのものに
    2043年‐AVがシンギュラリティを突破する
    2045年‐「ロボットデリヘル嬢」が街を闊歩する
    2050年‐不倫という概念が無くなる
        ・自家用車の稼働率は5%=過剰所有
         日本人の平均性行為回数は1~4回/月
        →月の85%以上は「空車」状態=過剰所有
        →シェアリングエコノミーの視点では大きなビジネスチャンス

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.10.07

  • yajjj

    yajjj

    日本の未来予測は何はともあれ人口減少、高齢化による社会構造の変化をどう読むか。そこにすでに始まりつつある性の変化の萌芽を組み合わせることで見えてくる未来の性。単なるエロのための技術革新という話ではなく人間関係、家族、アイデンティティという概念をも変える変化。あとがきの「自ら目的を設定できる能力が「知性」であり、目的を実現するための手段を探す能力が「知能」である。」という言葉が重い。続きを読む

    投稿日:2019.06.12

  • がーくん

    がーくん

    傑作。テクノロジー・貧困・差別など話が多岐にわたり、人類の未来や社会制度設計について哲学的な問いを投げかける一冊。

    投稿日:2019.05.07

  • バスタンテ

    バスタンテ

    日本人の性行動がどう変わるか。人口構成の変化(少子高齢化)と無縁ではいられない。

    パパ活、ジジ活はうなづける。

    投稿日:2019.05.06

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。