【感想】「目的思考」で学びが変わる─千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦

多田慎介 / ウェッジ
(26件のレビュー)

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    麹町中学校の校長の学校改革のレポート。ビジョンを明確にして目的の為に方法を考える。既存のルールも方法が目的化してないか考え抜く。
    工藤校長がすごいのは周りを巻き込む力、味方にしていく力。
    すべてが1.子どものため、2.保護者のため、自分たちの都合はその次。

    公立中学でできるのであれば、民間企業でできないはずがない。
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    投稿日:2023.10.09

  • TAKAI

    TAKAI

    来月、工藤先生の講演を聴くことになっているので、事前の知識を入れておきたいと思い、読んでみた。

    目まぐるしく変わる時代の中で、従来の教育の形に疑問をもち、本当に必要なこと考え、先進的なことを取り入れながら進める。これは簡単なことではないが、そこから逃げず、諦めず、一石を投じる工藤先生の姿に感動した。
    学校現場では、ちょうどコロナ禍で様々な活動に制限を余儀なくされたことで、これまでの当たり前に疑問をもち、必要性や在り方を吟味してきた。
    単にこなすことを重んじ、目的を見失っていることは非常に多い。工藤先生が言う目的思考の大切さを痛感した。

    一方で、公立中学校でもここまでできたという点をアピールしているが、麹町中は都会の中心に位置するため、家庭水準も高いであろうし、正直、それを他の地域、学校に適応するには環境が違い過ぎる。変に感化され、無理ある提案を始める職員がいないことを願う。あくまで地域、学校の実態に合わせた進め方が求められると思う。
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    投稿日:2023.07.16

  • skmths

    skmths

    目的思考でまっすぐ考えれば帰結する、社会で生きる子どもを育てる教育が本当にその通りすぎてすごい。ここまで確信を持って自分の子どもにも接したい

    投稿日:2023.03.05

  • workma

    workma

    p12~ ~「話を聞きなさい」なんて指導は、本当は間違っている~
    本書は、工藤勇一校長を取材した多田氏によるルポルタージュ。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「みんな元気?夏休みは充実していたかな?……」
    中学校の始業式での校長の話は、パワーポイントを活用した分かりやすい内容…。「生徒たちへ語りかけるときは、いつもプレゼンだと思っている」と話す工藤校長。
    「中学校は社会で活躍する人を育てるための場所です。生徒たちが大人になり人前で話すときに、聞いてくれない相手を叱る人はいません。だから教員が『校長先生の話をちゃんと聞きなさい』と指導する姿なんて見せてはいけない。話を聞いてもらえないのは校長の責任ですよ。生徒たちが『聞きたい』と思うような話をする。ビジネスの場では当たり前のことですよね。」(中略)
    工藤さんは、アメリカ マイクロソフト社の役員の手法を参考にしたという。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~
    『目的と手段を履き違えている』

    学校は社会で活躍する人材を育てる場所である。そのことは多くの教員が認識しているはずなのに、気づけば学校にとって都合の良い生徒を作ろうとしてしまう。宿題をやらせることが目的になっているのはその典型例なのだという。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ここからは個人的な感想です。

    『対立は悪じゃない。無理に仲良くしなくたっていい』などの数々のKeyフレーズよ…!これを日常的に聞ける工藤さんの生徒たちがうらやましい…!じぶんもこういう中学校生活をおくりたかったな。
    でも。
    過去は変えられないし、他人も変えられない。
    けど。
    未來は変えられる。自分が変われば。学ぶことで自分は変えられる。
    読み手によってKeyフレーズは異なるとおもいます。自分に響くKeyフレーズを見つけるのも楽しいことですね。

    『やらされる』んじゃなくて、『やってみたい』『あんな風にやりたい、なりたい』昨今教育業界でで流布している『主体的な学び』とは、そういうことなんだろうな。『こどもの主体性』を論じる前に、それ以前に、『大人の主体性がありますか?』大人も『やらされて』いませんか?』『本当にやりたいことですか?』と、自分自身に問うてみる。そこから『始まる』気がする…、というのが本書から学んだことです。
    『興味をもったことを自ら学ぶ、修得する』ことは、楽しいですね(*^▽^*)
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    投稿日:2022.12.24

  • bonz

    bonz

    著者・工藤先生・生徒・保護者の目線から感じていることが書かれており、その視点から感じ取ることができた。一貫して、手段と目的を勘違いしてはいけないこと、最上位の目的は何であるか?大変わかりやすい内容であった。今すぐにでも実践したい衝動にかられるが、実際の現場に落とし込んでいくためには、断固たる決意が必要であろう。「学校の当たり前をやめた」に続き、手に取ってみたが、もはや麹町中学校で行われていることが、学校の当たり前に感じられる。これまでの学校教育があったからこそ、今の平和な日本があるのだとしても、これからの社会は、それだけでは生きていけないであろう。ならば、工藤先生のいう当たり前がはやく学校の当たり前になる時代が来てほしいと願うばかりだ。続きを読む

    投稿日:2022.09.15

  • ptt219

    ptt219

    2022/07/25
    工藤勇一校長が東京都の麹町中学校に在籍していた当時の色々な学校改革の様子について、外側のライターという立場から取材した内容をまとめた本。
    これまで読んだ工藤勇一校長の目線から書かれた本を読み、客観的な立場から書かれたこの本も比較のために読んでみようと思いました。
    実際の内容にこれまで読んだ本当の大きな差異はなくて、やはり信念を持って工藤勇一校長はいろいろなことを変えようとしていて、そのゴールにはしっかりしたゴールが見据えられているんだなと感じました。
    また、この本は取材を行ったライターさんの立場からまとめられているので、学校改革の受け手となる生徒や保護者の視点も盛り込まれているところがとても分かりやすかったと思います。
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    投稿日:2022.07.27

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