暗号通貨の経済学 21世紀の貨幣論

小島寛之 / 講談社選書メチエ
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • honnyomimann

    honnyomimann

    経済学者による暗号通貨解説.

    最後の方がよくわからなくなった.ブロックチェーンにおけるゲーム理論の実現的なところ.
    ブロックチェーンじゃなくてレガシーなデータベースでもよくない?
    ゲーム理論を絡めるのはいいけど,トラストレスでないといけないものに確実な応用策があるのかな?それはこれから探っていくモノ?よくわからなかった

    ”お金は決済の手段です.すなわち,自分が生産によって得た購買力を保蔵しておき,その購買力を行使してモノを手に入れるときに用いるのです.”
    ー>時間的制約,購入物の制約からの解放=流動性
      選択に自由をもたらす. 自動車が空間移動の自由を押し
      進めたように,お金もまた,人類が自由を得るための発明
    ー>お金の本質は購買力であることを著者は見抜いている.

    暗号通貨が法定通貨を駆逐するのは無理.後者が勝つまで,国はルールをいじくりまわせるから.

    ケインズ 1936 「雇用,利子,および貨幣の一般理論」
    ・”お金そのもの”が不況の原因になることを喝破.
     ー>”お金を貯めておきたい(流動性選好)”に皆が財布を絞るー>不況
     国がお金を撒いて

    財政制約:政府が需要を生む
    金融政策:金利を変える

    江戸時代=銀行機能がない=商人が投資家でもあり資産家=小判をタンスに閉まってしまうと流動性低下に直結ー>経済停滞
    ー>商人の金持ち願望が不景気をもたらす
    ー>長期不況の日本も同様?
    「江戸の小判ゲーム」

    ヤップ島の石貨 嵐で海に沈み,その姿を見られなくなっても
    住民間の共同認識で通貨としての役割を維持.所有権だけを移動
    →お金のお金たる条件の本質?(共同幻想)
    →”交換”という行為にも意味がない.所有権移動が肝

    お金の信頼は「それがお金として使える」という信念に基づく
    という主張からブロックチェーンを見て,取引の履歴=お金として役割を果たした実績,信頼の積み重ねと捉える着眼点は自分にとって新しいと感じた.

    最後諜報ゲーム:
    4万円のいくらをAからBに分けるかという問いに対しては経済的には一円が経済合理的な回答.しかし実験結果は2万円で均衡=公平性という人間臭い概念が経済合理性を上回る.
    →他人の不幸は蜜の味,逆も然り

    RSA暗号の肝は巨大数pqの素因数分解がされないという前提
    楕円曲線= y^2 = ax^3+bx^2+cx+d
    続きを読む

    投稿日:2021.11.06

  • wakami1984

    wakami1984

    暗号通貨の基礎的な説明、貨幣の成立条件についての各種モデル(サミュエルソン、清滝・ライト)が学べた。薄く広い感じ。

    次読みたい本
    『宇沢弘文の数学』

    投稿日:2019.09.09

  • nyankoteacher

    nyankoteacher

    今ひとつ、食い入るようによむべきだ、というメッセージを、字面からは感じづらいのだな。この人の本は、内容は面白そうなんだけれど、メチエや新書のような体裁だと、数学チックな内容とアンマッチで、読者に響かないのかも。続きを読む

    投稿日:2019.08.17

  • yoshihasegawa

    yoshihasegawa

    仮想通貨を総合的に述べた一冊。
    ブロックチェーンを軸に技術的な記述もあり、分かりやすかった。
    経済学的な章も考察が分かりやすく、楽しく読めました。

    個人的には暗号通貨は(コストメリットがないことと、安定性がないことから)あまり流行らないと思いますが、
    ブロックチェーンは様々な領域で適用可能だと思います。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.06

  • takeshishimizu

    takeshishimizu

    これも長くかかって読んだ。ずっと枕元に置いていたので、2,3ページ読むと寝てしまうということの繰り返し。でも、たぶんおもしろかった。中身は全く残っていないが、たぶんおもしろいということはわかる。最後の横書きの補章も、10分の1くらいしか分からいけれど、それでもおもしろいのはわかる。貨幣論もゲーム理論もおもしろいわけで、テーマはおもしろいことはわかっている。でも、結局ブロックチェーンって何? といわれてもなんとも答えられない。つらいなあ。この読解力のなさは、ワーキングメモリーの問題なのか? とにかく次から次から忘れていくんだから、読み終わったときには何が書いてあったかすっかり忘れている。でも、騎士団長とかならだいたいのストーリーはいえるわけで、うーん、脳の使われている場所が違うんだろうか。すみません、レビューにも何にもなっていませんが、じっくりメモでも取りながら読めば、おもしろいのはおもしろいと思います。続きを読む

    投稿日:2019.04.18

  • Mike

    Mike

    帯に書いてあるとおり、「お金とは何か」から暗号通貨を考えるための本。第7章以降のゲーム理論と絡めた説明が非常に面白かったです。

    以下第9章から引用しますが、この部分が最も印象に残りました。

    『ビットコインが生まれたとき「こんな、何にも使えず、政府の保証もない単なるデジタル情報が、お金になれるわけない」と考えた人がたくさんいました。しかし、そういう人たちは「お金がなぜ、お金たり得ているのか」ということについて考えが足りないのです。
    「みんながそう信じるから、自分も信じるのが妥当」というナッシュ均衡が、お金を成立させます。暗号通貨も、現在、そういうナッシュ均衡を確立しつつあると言えます。』
    続きを読む

    投稿日:2019.03.29

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