【感想】本丸 目付部屋 権威に媚びぬ十人

藤木桂 / 二見時代小説文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • advicekiyomidosu

    advicekiyomidosu

    本作品でデビューという藤木桂。
    初めて知った作家だったが、実に良い作品だった。
    目付けと言われる部署は、時代小説にはしばしば出てくる。
    旗本などを取り締まる部署である。
    なので、高潔でなければならない
    そして江戸城にあがるときに上がるときはどんな大大名でも、帯刀は許されないが目付けは、仕事が仕事だけに帯刀が許される。

    いくかのエピソードが語られ、最初の話に出てくる大目付けの美作との関わりは最後に大きな仕事として再度登場する。

    違った見方をすれば、信じ合った仕事仲間とそれを統一する筆頭、今で言うところの管理職の関係をみるのも、何か人間関係をよくするには?
    職場を風通しよくするには?
    管理職の立場の人間がどう望んで人間関係を構築するか?など、興味深い。

    シリーズ化が待ち遠しい。
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    投稿日:2021.08.21

  • kimikokumiken

    kimikokumiken

    時代小説は、沢山読んでいるのだが、手に取った本が、「本丸目付部屋」、、、権威に媚びぬ十人というのも、少し興味が、湧いたのと、初めて読む作者 藤木 桂(かつら)氏。

    5話からなるのだが、最初は「目付」なるものの説明書き。

    目付筆頭 妹尾十左衛門久継 43歳。
    一席空いた目付の席に 誰を迎えたらいいのかの合議から始まる。
    扇子で、決めていくのだが、一人づつ、どうして決断したのかを尋ねてから、決裁する。

    そこからの序文から始まる。

    目付であるが、大目付の非道を見たら、黙っていられない。
    本当に、にらまれたら、とことん恨まれる為に、皆、イエスマンを、どう裁いていくのか?

    そして、最後の「人倫」においては、娘小夜の為に、父として、どうのように、火の粉を防いであげれるのか?
    お家断絶、島流し、、、それでも、娘可愛さの為に、、、、
    一生江戸に戻れないとは、、、少し、残酷な出来事であり、裁決であった。

    もう、沢山の続編が出ているみたいなので、読んでみたいと、思った小説であった。
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    投稿日:2019.12.22

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