【感想】ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日【電子特典付き】

海堂尊 / 講談社
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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  • 【評価はパス】いや長かった、私には悪くないけど

    新しい事を始めようとしたときに、必ず抵抗があるものだそうで、事の大小に関わらず、その組織が民間企業であろうと官庁であろうとアカデミック界であろうと、さらにはその事の意義にもよらず、必ずあるのだそうで。それは、新しい物を産み出す発明や開発の苦労とは、全く異質な苦労だそうで。このAiに関する活動の時期は、公私にわたり多忙だったのか、初耳のことばかりでした。一応、専門分野は異なりますが、学の一端にいるので、好奇心で読み始め、同情心と同じ境遇に遭ったときの実用書として読み進め、達成感とため息とともに読了しました。いや、ご苦労をなさったものです。本書の長さが苦労を表現していますね。ダイジェストの説明では、苦労が伝わらないでしょうね。私だったら、作者のように無私高潔、生真面目なスタイルではなく、もっと・・・と考えたりしました(笑)。医学界は「学」の世界でも一番プライドが高いとされていますが、その中も分化しているのですね。私の場合、経済学者に意地悪されたことが(泣)。
    余談ですが、作中に出てくる「省(会)議室」は、その省庁で一番格式の高い会議室とされているそうです。一度入れて貰ったときの印象は、まぁ、少し大きな企業の役員会議室程度のものでしたが・・・。本書で私が不足と唯一つ感じるのは、この一連の出来事の略年表を巻末に付けて欲しいと思うことです。目次でも兼ねますが、年表形式の方が見やすいと思うので。
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    投稿日:2020.02.17

ブクログレビュー

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  • yoshio2018

    yoshio2018

    海堂尊のAiを推進する背景、理由、歴史を一堂に取りそろえた本。官僚と学会の偉い人との戦いは消耗するな。頭の硬い人たちや、利害が関係する人たちは。官僚の梯子外しは恐ろしい。著者の主張は、「死体はCTやMRIで撮影して、画像診断料を専門家の放射線科医にチキンと支払って、後で参照できるようにレポートを残しておきましょう」ということだな。続きを読む

    投稿日:2018.10.11

  • 午後のカッパ

    午後のカッパ

    筆者が概念提唱者である”Ai”(死後画像診断)に関しての、着想時点から同書発刊時までの普及・啓蒙活動、強力な反対派(学会上層部の一部、司法、警察、厚生労働省の上層一部など)との闘いを時系列に追った書籍
    2011年発刊で、”明るい兆しが見えてきた”時点で記述は終わっているが、残念ながら2016年現在でも厚生労働省の厚い壁(と巨額の無駄遣い)は解消されていないようだ。
    筆者は数多くの書籍を執筆されており、Ai普及を側面攻撃・市民への理解浸透に活用することも狙っている...が、恥ずかしながら自分は知らなかった(”バチスタ”も読んでいないし、観てもいなかった)。
    小説よりも事実の方が余程ドロドロ(或いは幼稚だったり)で、救いようが有るのか?と感じてしまう。 筆者が、”フィクションとノンフィクションを並行して執筆するとストレスが強い”、と言っている点にも納得できてしまう。
    これからも引き続き、巨悪に抗って欲しいと思う。
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    投稿日:2016.11.09

  • rdstaka22

    rdstaka22

    日本の解剖率は2%台で先進国中ぶっちぎりの最下位。死因不明社会に意義を唱える海堂尊が、Aiにおける4000日をえがく。Aiは素晴らしい技術ではあるが、それを阻むものは、解剖学者、厚生省官僚など、日本の悪しき壁が、それらを阻んでいる...続きを読む

    投稿日:2013.04.24

  • kiyoharu-gt

    kiyoharu-gt

    ☆☆$$思っていた以上に、学術よりで細かかった。$$だが、ニュースとも連動しており、$$Aiへの反発が描写されていて面白かった。

    投稿日:2012.09.23

  • 優希

    優希

    小説ではありませんが、何やら面白そうな話題なので読んでみました。
    アカデミズムの逆説的な馬鹿馬鹿しさは素人目線には面白かったです。
    ただ、どうしても専門用語的なものが多くなり、読み疲れましたが…汗

    投稿日:2012.02.20

  • shumeis

    shumeis

    戦う作家、海堂尊先生の、法医学者(の一部)、厚生労働省、警察庁、そして在京民放TVとの闘争の記録。というより未だ闘争中。医学界の敵味方が(多分)実名でバンバン出てくる。 ご本人の本名が江沢英史であることを発見。
    かなりの分量で読み切れずに失礼、でもAi普及闘争の激しさはよく判りました。
    続きを読む

    投稿日:2011.09.06

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