【感想】食道楽

村井弦斎, 村井米子 / 中公文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yukograppa

    yukograppa

    明治36年に報知新聞で1年間連載された小説。

    文学士 大原とその友人の妹 お登和との恋物語。
    だけど、食材(お肉の部位や鶏のしめ方に至るまで多種多様)、和洋中などの調理法、調理器具、食育学、衛生学など情報満載。
    今でも作ってみたくなるレシピもあり!
    タピオカも登場したことにビックリ!
    明治時代の恋愛模様がユーモラスに綴られていて笑いもあり!

    村井弦斎さんってすごいひとだなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.31

  • いるか

    いるか

    村井弦斎さんの考えを思いのたけ綴った一冊。

    食に対しては洋食が多く、バター、ミルクが多用されていて、あまり参考にはならなかったけれど、食に対しての考え方は、その通りだと思う。

    ずっと以前の本だけど、とても興味深い一冊でした。。続きを読む

    投稿日:2022.01.23

  • NFCC図書館

    NFCC図書館

    美味しくてやめられない、これぞグルメ小説の元祖―。前代未聞のその手法で絶大な人気を博した本書は、実用性を貴び家庭料理の近代化を説く先見的な食の啓蒙書でもあった。嫁入り道具としても重宝された明治期最大級のベストセラーを、読みやすい現代語抄訳で初めて文庫化。続きを読む

    投稿日:2019.04.15

  • 中央公論新社

    中央公論新社

    和洋中、四季折々、多種多様の料理をレシピと共に味わうグルメ小説の元祖。明治期空前のベストセラーを読みやすくコンパクトな現代語抄訳で初めて文庫化。

    投稿日:2019.03.11

  • ysdsts1981

    ysdsts1981

    2018年10月読了。
    1903年に新聞連載されたものを読みやすく編訳して1976年に中公文庫から出発されたものを底本としている。

    当時の日本の食卓事情や栄養学が起こる前の食事に対する考え方を、これも当時の複雑な「結婚問題」(親が勝手に相手を決めてしまうetc)に仮託して紹介している。

    以下備忘までに。

    71ページ
    洋食に割り箸を添える。
    当時からあったスタイルと思うと、何故か安心する。

    149ページ
    「たたき」の淵源。何故「たたき」というのか、合点がいった。

    159ページ
    「女は心と姿を、同じように美しくすべきで…」、男性が武張っていた明治の時代の話。
    なお、著者は渡米経験があり、婦人の独立については当時としては先駆的な考えの持ち主だったらしい。

    165ページ
    台所=住宅の中心 是非そうありたいと思う。無用な加飾は排して実用を旨としたい。

    177ページ
    「東京市中に料理屋が多いことは、…」、料理をしない者が増えれば自然と料理屋も増えるということ。

    247ページ
    食育。栄養学は興ったが食育は果たして。
    浸透したとまでは言えないように感じる。

    399ページ
    「現代でも食を純粋に追求した人がスピリチュアリズムに行き着くのは珍しいことではない」
    これは非常に分かるものがある。
    あんまり突き詰め過ぎると怪しげな信念を他人に臆面もなくご開陳したり、果ては宗教のようになったり。
    栄養学的にはあんまりよくないんだけど、ついつい食べたくなるものも、食べ過ぎない程度には楽しめることが、精神衛生上は良いような気がする。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.15

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