【感想】自衛隊の闇組織 秘密情報部隊「別班」の正体

石井暁 / 講談社現代新書
(56件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
6
16
21
5
2

ブクログレビュー

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  • なえまる

    なえまる

    災害派遣は自衛隊の一面に過ぎず、その本質はあくまでも軍事組織である。非公然の秘密情報組織部隊「別班」は、首相、防衛相にも知らせずに海外展開し情報収集活動を行うという、帝国陸軍の「負の遺伝子」を受け継いでいる武力組織である。5年半の月日をかけて50人以上の話を聞き、その断片をつないで紡いだ一冊。

    読みながらずっとVIVANのテーマ曲が頭の中を流れていた。本当にこんな秘密組織が存在するのか?とある種の理想のような気もするが、全くの空想でもないのだろう。政府もあえて知ろうとしない存在があったり、情報がコントロールされていたりするのだろうと疑う心をもつきっかけになった。

    196ページ
    800円
    12月2日〜12月5日
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    投稿日:2024.03.25

  • bakumon17

    bakumon17

    このレビューはネタバレを含みます

    ドラマ Vivant みて興味持った内容

    現代の日本でシビリアンコントロールを受けない自衛隊組織があるとは驚き。
    でも、ドラマと違って半端ないストレスなんだろうなと想像すると恐ろしい

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.19

  • yoshi1004

    yoshi1004

    TVドラマで初めて知った別班の存在。どうも架空の組織ではないらしい、と言う事を早くから疑念に思っていた著者のスクープ記事。
    別班の輪郭、別班の掟、最高幹部経験者の告白、自衛隊制服組の独走、と4章でなる。が、ほとんどリアル中心には近付いてないと思う。何故なら誰も何も知らないと言うスタンスだから。記者としての苦労が前面に出ていた。続きを読む

    投稿日:2024.03.09

  • consa

    consa

    ドラマなどで別班を知った人は、どういう組織で、どんな人が、どんなことをしてるのか?が知りたい。取材の苦労話やある無し論に終始しており、著者の自伝って感じで残念。

    投稿日:2024.02.24

  • はるパパ@ファミコンしようぜ

    はるパパ@ファミコンしようぜ

    2024シーズンのTBSドラマは『不適切にもほどがある』で盛り上がってるけど、ここはやっぱり『VIVANT』!
    と、ドラマ好きが集まる宴会にむけて読破。(動機!)

    これはネタ元の一つだわ!と疑いようのない内容でお腹いっぱいになった。前半がルポ、中盤からは取材ドキュメンタリーという周回構成。どのくらい真相に迫っているかは確かめようもないが、ミステリーのようにベールが解かれていく様はハラハラする。思わず二度読み。

    真偽はともかく、考えるべき点が2つ用意されている。

    1.別班はシビリアンコントロールから外れとるよ
    2.別班は人権侵害しとるよ

    ジャーナリスト視点なので批判的なスタンス(名古屋弁ではない)。折しも第二次安倍内閣による秘密保護法の採決が迫るなかで本書はリリースされたが、法案は可決。残念ながらその思いは国民(の代表)まで届かなかったことになる。

    知る権利と国防とは常に緊張状態。手綱を緩めれば諜報機関の独走→集団的自衛権の容認→いつか来た道(侵略戦争の可能性)だと、さるすべりのような議論でいつも脅される。つい懐疑的になってしまうのは私が無傷だからか。はたまた平和を信じすぎなのか。

    あるいは別班に選抜されてしまった隊員の人生は、ドラマの堺雅人よろしくプライベートも一切許されない幽霊にされる危険性がある。万が一の時には凄惨な死すら待っている。

    とはいえSPY×FAMILYはみんな好きよ。
    遠い異国の人ならいいの?という迷いを、日本に生まれたからには常に抱え続けなければならない。一人称の平和安定。もしも別班がそこに貢献しているとして、感謝する手立てもない。せめて感謝させてよ。


    本書内には以下の表現もあった。
    ──別班のメンバーは精神が壊れるか、その世界にどっぷりハマるか(要約)
    どっちも怖いんだけど、後者フォージャーさんのパターンが危ない。その力が盾として適切に使われるよう、政府のしくみを考えなくてはいけない、んだろうけど。

    明日トントンと肩を叩かれて、「キミ、明後日から仙台に転勤ね」という勢いで別班行きを命じられないことを祈る。(不適切か)
    続きを読む

    投稿日:2024.02.21

  • だい

    だい

    日曜劇場の『VIVANT』で「別班」の存在を知ってからこの本を購入しました。
    この本に書かれていることが本当であるならば、文民統制の観点からなぜ政府は調査に動かないのか、マスコミはなぜ批判しないのか、とても疑問です。
    ただ、この本で出てくる別班に関する全ての話が人から聞いた証言しかないので、真相は闇の中で調べようがないのかもとは思う。

    また、著者は安倍政権時の特定秘密保護法が悪法であるという前提の下、別班の存在を追っていたけれども、個人的にはどの国にも保護されるべき特定秘密は存在しており、それを情報で護る必要性は十分にあると思うので、別班は存在する/しないをぼやかしたままでいいと思いますけどね。。。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.11

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