生存する意識――植物状態の患者と対話する

エイドリアン・オーウェン, 柴田裕之 / みすず書房
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • グアルデリコ

    グアルデリコ

    植物状態の患者に意識があるのかどうか、あるとすればどうやってコミュニケーションできるのか?身体からのアウトプットが全くできなくなった状態の人とのコミュニケーションの手法を開発した脳科学者の感動的な著作続きを読む

    投稿日:2020.09.30

  • Penguing

    Penguing

    最小意識状態、植物人間、閉じ込め症候群、さまざまな呼ばれ方がある「あの症状」について、認知科学者の人生をかけた挑戦をつづった濃厚な一冊でした。意識があるかをどうやったら確認できるのか、今では当たり前だと思われているような数々のテクニックをゼロから作り出していく、その手腕には感嘆です。テニス課題が生み出された経緯とかはとても面白かったなぁと。序盤に、著者個人の人間関係がつづられるのですが、それが最後にそうくるか、と。モーリンどうなるんやー!とハラハラしながら本を読み通しました。グレーゾーンの科学を「読み物」として楽しむことができるとても面白い書籍だったと思います続きを読む

    投稿日:2020.05.25

  • かほ

    かほ

    1年かかって読んだ。
    去年母の意識がなくなった時に読み始めて、また、最近読み始めた。ほんとは意識あったのかな、とか、なんとしても延命してたら、何か変わったんだろうか、とか考えてしまって、母が亡くなった今、読むのはきつかった。

    植物状態の患者さんに意識があるのか、あらゆる手段で調べるノンフィクション、本当に目からウロコのアイデアの数々だった。

    グレイゾーンの患者さんと対話できるようになれば、多くの人の救いになると思う。いろいろな問題に関わるかもしれないけど、、

    グレイゾーンの科学とは、あらゆる人生の人を肯定することだ
    続きを読む

    投稿日:2019.11.22

  • stratton

    stratton

    植物状態と診断された患者の中には実は意識を持っている、それを表現する術がないにすぎない、という人が少なからず存在する。この衝撃的な事実を明らかにした一冊。
    と言っても、医学書・科学書チックな本ではない。その大きな理由は二つ。ひとつは、かつてのパートナーが植物状態になってしまったという著者の私情がそこかしこに表出すること。そして、もうひとつは「意識とは何か?」を問う極めて哲学的な領域に踏み込んでいること。
    意識が芽生えるのはいつなのか。物心がついたとき?まさか。受精した時?それも違う。とすると、その間のどこか。一歳?生まれた瞬間?意識の概念を形作る輪郭がグラグラ揺らぐ。
    続きを読む

    投稿日:2019.08.12

  • utsusemi25

    utsusemi25

    原題:INTO THE GRAY ZONE A Neuroscientist Explores the Border Between Life and Death
    原題の通り、「グレイ・ゾーン」と呼ばれる生と死の境目の状態にいる患者の意識について挑んだ神経科学者の本である。著者は、植物状態と診断された患者の15〜20%に実は意識があることを発見した。反論に対抗するため、脳がただ刺激に応答して自動的に反応しているのではなく、確かに患者に意識があり意図的に刺激に応じていることを実験で示した。「テニスをしているところを想像してください」と「家の中を歩き回るのを想像してください」という問いかけで植物状態の患者と会話することに成功する。これから先、植物状態の患者と難なく会話することができるようになるのかもしれない。
    植物状態の患者と会話できるようになることで、患者本人が死を望んだ場合どうするべきかという「死ぬ権利」の問題について考えさせられた。患者本人が望んでいるからといって、それが正常な思考判断で行われていると言えるだろうか。苦しく辛い状況におかれた患者が楽になりたい一心で死を考えている場合、その望みを叶えることが一番するべきことなのか、わたしははっきりとそうだとは言えない。植物状態でも意識を保ったまま長く生き延びられるかもしれないことがわかった今、肉体を失った人間はどう生きるかということを考えなくてはいけないのかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2019.04.22

  • tbookmemo

    tbookmemo

    植物状態と診断され、見かけからは全く反応がないように見えるひとに、意識がある場合があるという事実に、驚いた。これまでは、専門医師が診断しているので、植物状態イコールその時点で意思を持たず、かつ、将来も回復は困難なものと思い込んでいた。
    植物状態と診断されても、見た目には何の反応も示さなくとも、意思がある場合があることは、当事者やその家族にとってはものすごく重要な事実だ。医療やケアの仕方も変える必要がある。
    また、著者も言われている通りだと思うが、人間は一人では今の我々のような人間にはなれない。他者との関係が自分であり、他者もまた同じである。
    続きを読む

    投稿日:2019.02.27

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